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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻11号

1951年11月発行

診療室

死産並びに新生兒死の原因竝に其豫防に關する一考察

著者: 河合信秀1

所属機関: 1東京大學醫學部産科婦人科學教室

ページ範囲:P.471 - P.472

文献概要

 死産並びに新生兒死の原因としては,直接的原因として,母體を介しての急性,慢性傳染病或は臍帶の巻絡,出産時外傷,間接的原因として,胎生時の發育異常等に大別されるが,これらの原因の孰れにも屬しない例がかなり多く,これらは所謂生活力微弱死として片附けられる。實際これらは出血性素因及び卵圓孔,ボタリ氏管の開放という略々共通的な所見を見るにすぎないのが大多數であつた。從つてこれらの管口の開放を異常の範疇に入れようとする傾向も生じてくる。又この出血性素因の誘因としては,我々は新生兒の未發達な基質及び殆どすべての場合に行われている叩打人工呼吸等の影響を見逃す事は出來ない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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