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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻12号

1951年12月発行

原著

戰爭が新生兒の體重と哺乳量に及ぽせる影響に就て

著者: 村山茂1

所属機関: 1慶應義塾大學醫學部産婦人科教室

ページ範囲:P.492 - P.495

文献概要

緒言
 今次の大戰,特に戰爭末期より戰後に亘つて,我が國の食糧事情は逼迫し,社會情勢の不安は甚しいものがあつた。この間に於ける母體の榮養状態の低下,精神の不安,勞働量の増加等が戰後に於ける新生兒の初體重と哺乳量並に母體授乳量に如何なる影響を與え,又戰後前半期より後半期に亘り,その値が如何に推移したかを調査した。尚お之と戰時中のものとを比較考察した他,帝王切開による新生兒の哺乳量並に授乳量についても調査した。戰時或は戰後の新生兒初體重に關しては井上,鈴木,橋本,衛藤,三浦,木下,Clement A.Smith等の報告があるが,何れも戰爭の影響による新生兒初體重の減少を認めている。
 又新生兒の哺乳量に關しては,既に戰前本邦に於て多くの發表を見,又戰後に於ては,中島,衞藤,橋本,桑原,小澤等の發表があるが戰後の新生兒の哺乳量が如何なる變化を受けたかについては未だ發表されていない。以下私は主としてこれらの點に就いて調査して得た成績を述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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