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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻2号

1951年02月発行

診療室

妊娠時期及び分娩豫定日の推定—特に分娩豫定日表と妊娠暦計算尺とに就て

著者: 藤井久四郞1

所属機関: 1東京醫科齒科大學

ページ範囲:P.75 - P.78

文献概要

分娩豫定日の推定
 分娩日を確實に推定出來ないことはいうまでもないことで此處で取りあげようとは思わない。われわれは基礎定温曲線,Farrisのネズミ・テスト頸管粘液の性状變化などを利用しうるけれども排卵日及び受胎日を確かに捕えることは未だ出來ない。したがつて受胎日からの妊娠持續日數は嚴密には不明である他,分娩豫定日もわからない。それにもかゝわらず臨床的には多くの場合に最終月經の第1日からおよそ280日目を分娩豫定日と假定することがひろく行われている。しかし,いわゆる分娩豫定日なるものの意味を心得ているからわれわれは日常の診療室ではNaegeleの概算法を採用していても特に不便を感じていない。すなわち,これによると最終月經の第1日に7日を加えるが,太陽暦には月の大小があるために,妊娠持續日數は280日よりも1-3日超過して281-283日になつている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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