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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻3号

1951年03月発行

文献概要

診療室

子宮癌末期の疼痛と頸動脈毬

著者: 秦良磨1

所属機関: 1廣島醫科大學

ページ範囲:P.104 - P.106

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 子宮癌末期の患者が訴えるたえがたい疼痛に對する虚置には,消極的には藥物ことに麻藥の投與が,積極的にはコルドトミー,Cotte氏手術あるいはDogliotti氏蜘蛛膜下アルコール注入法が行われている。積極的方法のとしてはコルドトミーがもつとも合理的でかつ効果もすぐれているが,わが領域ではあまり行われていないのは,手術手技の點で一般婦人科醫には近づき難い感を與えるからであろう。Cotte氏手術はしばしば行われ,著効を奏することもあるが開腹を要するので,衰弱した患者にはどうかとおもわれることも多い。いちばん操作のかんたんなのはDogliotti氏法であるが,ときに卓効を示すとはいえ,一般に効果の持續が短いのみならず,諸種の障害を件うことが多いので,あまり感心できない場合が多い。したがつて一般には,とくべつの場合を除いては,通常麻藥の投與をつづけて成行にまかせるというのが實状のようである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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