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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻3号

1951年03月発行

速報・予報

腫瘍患者血液のEsterase及Kathepsinに就て

著者: 伊藤久12

所属機関: 1昭和醫科大學産婦人科學教室 2昭和醫科大學生化學教室

ページ範囲:P.114 - P.116

文献概要

緒言
 血液或は血清中のEsterase及Lipase作用は腫瘍に罹患すれば正常より作用の低下する事は人類並に動物について既に先人の指摘している所である。Green及Jenkinson (1934)は人類及白鼠に就て上の事實を明らかにし,またShimikin,Greenstein及Andervont (1944)は廿日鼠についてこの事實を報告している。本邦ではこれより先に本間及一色(1927)は家鷄について藤波加藤系肉腫を移植された場合にその血液殊に血清Lipaseは極めて低調となることを報告している。著者は産婦人科領域に於て腫瘍と血液酵素の關聯性を先づEsteraseに就て檢討した。
 Greenstein.の近著「腫瘍の生化學」を繙くに腫瘍動物の血清酵素のうちEsterase以外のものの作用は却つて健康動物より高調となると述ている。著者はその意味に於てKathepsin作用をも檢索した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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