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文献概要
原著
ペニシリンの新投與法としての羊膜腔内注入に就て
著者: 河崎正也1
所属機関: 1九州大學醫學部産婦人科學教室
ページ範囲:P.144 - P.147
文献購入ページに移動緒言
最近ペニシリン(以下Pcと省略)に關する臨床的研究のうち,Pcの血中濃度測定に關する報告は多々あるが,臍帶血及び羊水中Pc量の測定實驗は比較的少ない。
即ち1946年にJonh及びNolzは6例の妊婦に術前にあらかじめPcを投與しておいて,腹式子宮摘出術を行つた際に,卵膜を穿刺して羊水を採取し,又胎兒の組織を亂切してあふれでる組織液を採取しPc量を測定し,胎兒へのPcの移行を觀察したことを報告しておる。一方我國に於ては,慶應の齋藤中山兩氏の發表業績をみるのみである。
最近ペニシリン(以下Pcと省略)に關する臨床的研究のうち,Pcの血中濃度測定に關する報告は多々あるが,臍帶血及び羊水中Pc量の測定實驗は比較的少ない。
即ち1946年にJonh及びNolzは6例の妊婦に術前にあらかじめPcを投與しておいて,腹式子宮摘出術を行つた際に,卵膜を穿刺して羊水を採取し,又胎兒の組織を亂切してあふれでる組織液を採取しPc量を測定し,胎兒へのPcの移行を觀察したことを報告しておる。一方我國に於ては,慶應の齋藤中山兩氏の發表業績をみるのみである。
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