文献詳細
文献概要
原著
サドル麻醉による無痛分娩(第2報)
著者: 森新太郞1
所属機関: 1岡山大學醫學部産婦人科教室
ページ範囲:P.147 - P.150
文献購入ページに移動緒言
著者は第1報として從來外科方面で用いられていた0.3%Percmin-S (比重1037)を使用してサドル麻醉による無痛分娩法を述べ結論として,麻醉がサドル部分に限局した所の所謂サドル麻醉の際が,無痛分娩として最も良い條件である事を述べた。ただ中に麻醉が上昇して普通腰麻の範圍に擴がるものが若干あつたので更に今度はPe—rcaminの比重及注射方法の研究により一層確實にサドル麻醉となり得るものを得ようと試みた。斯る藥液及注射方法が發見出來れば誰がやつても確實にサドル麻醉となり,又之れを分娩時の無痛法として應用すれば理想的なものであると信ぜられる。著者は此の目的のために先づ各種比重の異つた藥液を用意し,又種々變つた注射様式を予め定めて置いて之れを産科小手術—人工流産手術に實驗し,その成績より見て最も良いと思われた藥液と注射方法を實際に無痛分娩法として使用した°
著者は第1報として從來外科方面で用いられていた0.3%Percmin-S (比重1037)を使用してサドル麻醉による無痛分娩法を述べ結論として,麻醉がサドル部分に限局した所の所謂サドル麻醉の際が,無痛分娩として最も良い條件である事を述べた。ただ中に麻醉が上昇して普通腰麻の範圍に擴がるものが若干あつたので更に今度はPe—rcaminの比重及注射方法の研究により一層確實にサドル麻醉となり得るものを得ようと試みた。斯る藥液及注射方法が發見出來れば誰がやつても確實にサドル麻醉となり,又之れを分娩時の無痛法として應用すれば理想的なものであると信ぜられる。著者は此の目的のために先づ各種比重の異つた藥液を用意し,又種々變つた注射様式を予め定めて置いて之れを産科小手術—人工流産手術に實驗し,その成績より見て最も良いと思われた藥液と注射方法を實際に無痛分娩法として使用した°
掲載誌情報