文献詳細
推計學
文献概要
§二つの平均の比較
2群の標本があり,これ等の平均が等しいか又は異るかを議論することが臨床でよく取扱われるが,これの意味は二つの些細な標本平均のちがいを問題にするのでなく,2群の標本が夫々選び出された二つの母集團の母平均が同じと見てよいかどうかということを我々は知りたいのであるから,このことを念頭に置いて考察をすることにする。ところで二つの平均を比較する場合に,2群の標本を夫々選び出した母集團の母分散が同じ場合(第1圖のⅠとⅢ如き場可)と母分散の異る場合(ⅡとⅢの如き場合)とでは検定方法が異るので,先づ第一段として母分散が同一と見てよいかどうかの検定を行い,同一と見てよいか,異なるかに從つて夫々の検定法に從つて行えば良い。
2群の標本があり,これ等の平均が等しいか又は異るかを議論することが臨床でよく取扱われるが,これの意味は二つの些細な標本平均のちがいを問題にするのでなく,2群の標本が夫々選び出された二つの母集團の母平均が同じと見てよいかどうかということを我々は知りたいのであるから,このことを念頭に置いて考察をすることにする。ところで二つの平均を比較する場合に,2群の標本を夫々選び出した母集團の母分散が同じ場合(第1圖のⅠとⅢ如き場可)と母分散の異る場合(ⅡとⅢの如き場合)とでは検定方法が異るので,先づ第一段として母分散が同一と見てよいかどうかの検定を行い,同一と見てよいか,異なるかに從つて夫々の検定法に從つて行えば良い。
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