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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻7号

1951年07月発行

檢査室

Carbowax compoundによる試驗的切除組織標本作製に就て

著者: 內野久1

所属機関: 1内野病院

ページ範囲:P.280 - P.281

文献概要

 病理組織學的檢査が診斷治療の方針を決定する上に必要缺くべからざるものであることは,今更申す迄もないことである。特に,婦人科領域に於ては,早期發見に於て治癒率を著しく上昇せしめることが出來る。子宮癌があるだけに,組織檢査がより必要になつてくるわけで他臟器癌に比べていとも簡單に,組織を切徐して檢査し得る點で,我々臨状家はもつと頻繁に組織檢を行つてよいわけで,私は患者で出血を主訴としないまでも子宮腟部糜爛があれば,殆んど凡を檢査しているが,偶然にも子宮癌が發見され,患者から感謝されたことも稀ではない。檢査術式も種々改良して現在では1時間内外で迅速に檢鏡までやつているが,我々臨牀醫にとつては尚,煩雜であるという感を深くすることが屡々である。ところが,最近アメリカからの輸入品であるCarbowax compoundによる組織切片作製を試みたが,操作,費用,成績等凡ゆる點で,甚だ優秀なものであることを經驗したのでその方法等に就き述べてみる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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