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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻8号

1951年08月発行

原著

戰後女學生の月經について(2)

著者: 原悅次1

所属機関: 1岡山醫科大學産婦人科教室

ページ範囲:P.311 - P.314

文献概要

女學生の月經
 第1項 初潮以後次回月經までの期間
 月經は其の初潮以後引き續いて其の翌月から整調に反復するものではないと云う事は諸家の一般に認める所である。施は初潮後5ヵ月に於ては15.4%次回月經が來潮せぬと報告し,又松山は第1回と第2回の月經の間隔は長いもの多く,第2回と第3回,第3回と第4回,第4回と第5回との間隔は夫々一般に順次短縮すると云い,辻は初回月經より次回月經までの期間は最短1ヵ月,最長は3ヵ年であり,1ヵ月乃至6ヵ月の期間に經血を見た者は92.2%を占め,平均2.8±0.02ヵ月であり,正常とせられる範圍は1.7ヵ月乃至3.9ヵ月であると云つている。私の回答者458名中不明の59名と2回目の未だ來潮しない8名を除いた391名について次回月經來潮までの期間を表示すると第13表の通りである。即ち初潮より次回月經までの期間は最短1ヵ月,(但し1ヵ月未滿のもの少數は1ヵ月に加算した。)最長13ヵ月である。1ヵ月のものは44.8%を占めて,最多數で2ヵ月,6ヵ月,3ヵ月,4ヵ月,5ヵ月の順に低下し,1ヵ月乃至6ヵ月の期間に第2回目月經の來潮したものは95.2%に當り大多數を占めている。
 第13表より平均値を求めると5%の危險率の元に  m=3.09±2.3ヵ月  u2=578.21 從つて0.79ヵ月より5.39ヵ月まで,即ち1ヵ月より6ヵ月までの間に殆んどあると去う事が出來よう。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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