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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻9号

1951年09月発行

豫報・速報

テストステロンの新生兒末梢血液像に及ぼす影響

著者: 林基之1 柴生田潤1

所属機関: 1東京大學醫學部産婦人科教室

ページ範囲:P.367 - P.369

文献概要

まえがき
 早産兒に治療の目的で卵胞ホルモンを注射することは,その作用機序の解明せられないまま,又眞の効果に就いても未證明のまま行われていた。我々は先に卵胞ホルモンの新生兒末梢血液像に及ぼす影響に就いて検討し,或程度迄その本態追求に資したが,更に睾丸性男性ホルモンであるテストステロンに就ても同樣の實驗を試みたので茲に追加報告する。
 テストステロンC19H28O2(分子量288.28)は睾丸から抽出される男性ホルモンで,合成も可能であり,白色粉末状の結晶で,融點は154℃,アルコール溶液としての旋光度は〔a〕D+109°,水には不溶であるが,アルコール,エーテルその他の有機溶媒にはよく溶解する。その生物學的作用はアンドロゲンの6〜10倍強い。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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