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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻1号

1996年01月発行

雑誌目次

今月の臨床 子宮内膜症—Controversy '96 子宮内膜症—Q&A

1.子宮内膜症は増えているか

著者: 杉本修

ページ範囲:P.10 - P.14

 子宮内膜症はRokitansky(1860年)の報告,Sampson1)(1924年)の月経血逆流移植説の発表以来,婦人科医の興味をひく疾患になり,多くの疫学的調査が報告されてきた.この中でみられる本症の発生頻度の変遷は,報告者によってあまりにもばらつきが多く,時代の流れによる本症の発生動向を探ることはかなり困難である.
 婦人科診療の現場では,近年本症の患者が増加してきていることは実感されるが,その真の罹患率(morbidity rate),すなわち一定の期間の,一定地域における単位人口当たり,子宮内膜症の発生率の変化についての確かな報告は見当たらない.これまでの報告の多くはいわゆる有病率(prevalence),すなわちある特定集団の,ある期間における本症の発見の割り合いを調べたもので,これらを参考にしてはたしてどれだけ真の発生動向を探れるか検討してみたい.

2.子宮内膜症の組織発生はどこまでわかったか—化生説,移植説

著者: 原田省 ,   寺川直樹

ページ範囲:P.15 - P.17

 子宮内膜症は,腹腔鏡による診断法が普及するに伴い発生頻度が増加していること,新しい薬物療法が開発されたことなどから注目をあびる疾患となった.しかしながら,子宮内膜症の病因と病態に関してはいまだ不明な部分が多く,謎の疾患(enigmatic disease)と呼ばれている.本症は,表在性のブルーベリー斑が存在するだけの軽症例から,両側の卵巣にチョコレート嚢胞を伴いダグラス窩が完全に閉鎖されたfrozen pelvisを呈する重症例に至るまで,多彩な病態を呈する.本症の病因に関してはさまざまな説が提唱されているが,一元的な病因論によってこの多彩な病態を説明することには無理がある.本稿では,子宮内膜症の病因に関する現在の考え方を解説する.

3.子宮内膜症の確定診断の決め手とピットホールは

著者: 植木實

ページ範囲:P.18 - P.22

 子宮内膜症の臨床並びに研究は,今後,同じ規定の中で行うために子宮内膜症の取扱い規約が作成された(日本産科婦人科学会,1983)1)
 この規約上のたいせつな点に関し,規約を討議した子宮内膜症問題委員会内での意見をふまえて述べると,本症の診断は原則として腹腔鏡あるいは開腹などの直視下に行い,その進行期分類はRe-AFS(reviced American Fertility Society)分類2)を用いることになった.しかしこのような直視下診断を行えない施設は開業医を含めるときわめて多いことから,従来の診断法(症状,視診内診・直腸診,画像,マーカーなど)によってもなされてよいとの判断が下され,その際の進行期分類はBeecham分類を使用するのが適当であろうとの合意がなされた.

4.子宮内膜症はなぜ不妊の原因になるのか

著者: 安達知子 ,   岩下光利

ページ範囲:P.24 - P.26

 不妊女性の20〜50%に子宮内膜症を合併しているといわれている.子宮内膜症は生殖年齢に一致して発症し,エストロゲン依存性に内性器の表面に多発し,次第に周囲の骨盤内臓器や深部へ浸潤性に拡がっていく.その結果,周囲組織と癒着や瘢痕性の病変を形成する.しかし,器質的変化を伴わないような初期の子宮内膜症でも妊孕性は低下するといわれており1,2),そのメカニズムはいまだ解明されておらず,諸説が報告されている(表)2).本稿では器質的変化を伴わないような軽症の子宮内膜症に焦点を当て,現在までに報告されている不妊原因について解説する.

5.子宮内膜症はなぜ月経痛を引き起こすか

著者: 伊藤博之

ページ範囲:P.28 - P.29

 月経痛は子宮内膜症の最も頻度の高い随伴症状で約70%に認められる.さらに子宮内膜症では月経時以外にも下腹痛,腰痛,排便痛,性交痛などを訴えることが多い(表).このような疼痛がなぜ起こるかが本文の主題であるが,実際のところ,いまだ不明であり推論の域を脱しえない.しかし,従来からの報告では以下のごとく考えられている.

6.子宮内膜症は薬物療法で治るか

著者: 堂地勉 ,   山元慎一 ,   永田行博

ページ範囲:P.30 - P.32

 子宮内膜症の根治的療法は外科的療法である.しかし,子宮内膜症は性成熟婦人に発生し,不妊を訴えることが多いことからホルモン療法などの薬物療法が選択される.
 本稿では,子宮内膜症の薬物療法について述べる.

7.子宮腺筋症は薬物療法で治るか

著者: 藤下晃 ,   石丸忠之

ページ範囲:P.34 - P.36

 子宮腺筋症は子宮内膜上皮細胞および間質細胞が子宮筋層内に発育するものであり,子宮以外に発生するいわゆる子宮内膜症とは別の概念としてとらえられ,取り扱われている1).一般には性成熟期から更年期にかけて好発し,月経痛や過多月経を訴えることが多く,多くは経産婦にみられる.しかし実際には子宮筋腫や子宮内膜症に合併することが多い.薬物療法(ホルモン療法)では手術療法に比べて根治性は得られないが,症状を改善し,子宮の増大を防ぐ目的では有効と思われる.
 ところで,子宮を絶対に温存しなければならない挙児希望例における子宮腺筋症の治療法は,臨床上多くの問題を含んでいる.この問題点を含め,子宮腺筋症に対する薬物療法の有効性について言及する.

8.不妊治療成績からみた内膜症保存手術療法の効果は

著者: 長田尚夫 ,   角田郁夫 ,   津端捷夫 ,   佐藤和雄

ページ範囲:P.37 - P.39

 不妊治療において子宮内膜症は,最もよく遭遇する疾患であるが,不妊との因果関係についてはいまだ不明であると言っても過言ではない.非常に重症な子宮内膜症であっても手術療法によって卵管と卵巣の位置的関係を解剖学的に正常に戻すことによって術後妊娠に至るケースを日常よく経験する.一方,不妊検査のために行った腹腔鏡検査によってブルーベリー斑や散布状黒斑などを偶然認めることがあるが,これら軽症な子宮内膜症が不妊とどの程度関係しているかについては明らかにされていないのが現状である.骨盤内環境を構成する因子には,子宮内膜症の他にも感染症や癒着など多くがある.子宮内膜症を認めたからといって,即不妊原因と結びつけるのは問題が多いといえる.とくに卵管は,感染に弱く容易に卵管炎を併発し卵管性不妊へと移行することも明らかである.
 本稿では,不妊治療成績からみた内膜症保存手術療法の効果を検討するために,われわれが観血的治療を行った症例を中心に治療効果について述べる.

9.子宮内膜症への腹腔鏡下手術は有用か

著者: 小沢伸晃 ,   関賢一 ,   岩田嘉行

ページ範囲:P.40 - P.42

 婦人科診療の中で最も遭遇する疾患の一つである子宮内膜症は,生理痛,性交痛,不妊症などさまざまな症状を呈し,その診断には画像検査などで明確に診断される場合を除いて,従来より腹腔鏡検査が必要不可欠なものとなっている.そして最近では腹腔鏡検査に引き続いて,子宮内膜症病巣に対して腹腔鏡下手術を行い,良好な成績が各施設で報告されている1,2)
 腹腔鏡下手術は外科系領域のみならず婦人科領域でも現在爆発的勢いで広く普及しているが,その最大の利点として手術侵襲が少ないことが挙げられる(minimally invasive surgery).子宮内膜症に対しては,多くは挙児希望例のため保存療法が原則であり,術後の癒着も軽微な腹腔鏡下手術が今後ますます活躍するようになると思われる.

10.チョコレート嚢胞のアルコール固定法は有効か

著者: 七里和良 ,   田中耕平 ,   藤盛亮寿

ページ範囲:P.44 - P.46

 エタノールを利用した硬化療法は良性の嚢胞性腫瘍(肝嚢胞,腎嚢胞)や食道静脈瘤などに広く臨床応用され優れた成績が報告されている.
 硬化剤としての純エタノールは,細胞に対して強力な脱水・固定作用を有し,嚢胞内へ注入した場合には内側の分泌細胞を変性壊死に至らせ,分泌が抑えられ嚢胞が縮小するものと考えられている.

11.妊娠希望の有無で治療法は変わるか

著者: 有馬隆博

ページ範囲:P.47 - P.49

 近年,増加の一途にある子宮内膜症の治療として,保存的薬物療法(ダナゾール,GnRHアナログ),腹腔鏡下手術療法,根治的手術療法が代表的なものとして挙げられる.各々の治療効果や問題点について報告されているが,その治療指針は各施設により異なる.しかし,子宮内膜症は不妊と密接な関係があることより,年齢ならびに挙児希望の有無を配慮したうえで治療法を選択しなければならない.
 本稿では,挙児希望の有無で一般にどのような治療法を選択すべきかについて,未婚者,既婚者に大別し,当科における治療指針を中心に述べることとする.

12.ARTの進歩は子宮内膜症合併不妊症の妊娠率を改善したか

著者: 荒木重雄

ページ範囲:P.50 - P.52

 当初は,体外受精・胚移植は卵管性不妊に施行されていたものであるが,その後,適応範囲が拡大し他の不妊原因にも用いられるようになった.一方,配偶子卵管内移植法(gamete intra fal—lopian transfer, GIFT)は卵管が開存している難治性不妊症に広く用いられている.当然,いろいろな不妊治療を試みても妊娠に至らない子宮内膜症合併難治性不妊に対しても,これら生殖補助技術(assisted reproductive technology, ART)が用いられている.
 本稿においては体外受精やGIFTが子宮内膜症を有する難治性不妊に用いられることの合理性と有効性について述べてみたい.

子宮内膜症—私はこうしている

1.問診上の注意

著者: 本多洋

ページ範囲:P.54 - P.55

先入観にとらわれないこと
 本症患者の主訴は,いうまでもなく月経困難であろうし,ときには付随する不妊なども挙げられよう.しかし月経困難や不妊を主訴とするからといって子宮内膜症であると速断してはならない.月経困難をともなう女性の病態は子宮内膜症以外にも数多く存在する.たとえば子宮筋腫では,過多月経とともに月経困難をともなうことはめずらしくない.月経困難=子宮内膜症とはいえないのである.
 たしかに子宮内膜症と思える主訴を有する患者は増加しているが,実際にそのすべてを腹腔鏡や開腹手術で確認できるわけではないので,問診の段階では考えうる病態のあらゆるものを念頭においておかなければならない.もしも最初の問診において子宮内膜症に違いないという先入観が生じるとそれ以後の診察・検査・治療のすべてがそれにmisleadされ,ときに過剰検査・過剰治療を招きかねない.

2.骨盤腔内癒着の評価

著者: 星合昊

ページ範囲:P.56 - P.58

 子宮内膜症の二次性病変としての癒着は,器質的な不妊の原因としてばかりでなく,疼痛とりわけ月経時以外の疼痛の原因のひとつとしても考えられている.しかし,不妊の原因としても疼痛の原因としても,妊娠の可能性や疼痛の程度は必ずしも腹腔内癒着の面積や程度によるとは限らず,むしろ癒着の部位によることが多いと考えている.例えば,卵管周囲癒着が卵管峡部に限局していて卵管膨大部以端に癒着がなければ,卵巣がkissing ovaryになっている例でも妊娠可能な例があるようなことである.現在,世界中で使用されているアメリカ不妊学会による子宮内膜症の臨床進行期分類(改訂版)の癒着スコアであっても,骨盤腔内全体の癒着の評価であるため,必ずしも不妊の治療後の妊娠率や疼痛の程度とスコアは相関しない1)
 そこで今回は,現在使用されている癒着の評価法に私の試みを加えて紹介する.

3.CA125のCut-Off値からみた子宮内膜症の診断と治療効果の判定

著者: 正岡薫 ,   河津剛 ,   稲葉憲之

ページ範囲:P.60 - P.61

 子宮内膜症の診断および治療効果の判定には臨床症状,内診,直腸診の他に超音波断層法,CT,MRIなどの画像診断と,腫瘍マーカーを中心とした血清学的検査が用いられている.腫瘍マーカーにはCA125, CA19-9, CA130, CA602などがあるが,子宮内膜症に汎用されるのはCA125である.CA125はBastら1)によって作製された卵巣漿液性嚢胞腺癌培養株に対するモノクローナル抗体OC125により認識される抗原で,卵巣癌で高値を示す.しかし,CA125は腫瘍特異抗原ではなく,腫瘍関連抗原であるため,子宮腺筋症,子宮内膜症,骨盤内感染症,月経,妊娠などでも上昇することが知られている.とくに子宮腺筋症では90%以上の頻度で上昇し,100U/ml以上の高値を示すものが多い2).本稿では対象を子宮内膜症(従来の外性子宮内膜症を意味する)に限定し,診断と治療後のフォローアップにおけるCA125の意義について諸家のデータをまじえて述べてみたい.

4.スプレキュアの使い方

著者: 木下俊彦 ,   加藤順三

ページ範囲:P.62 - P.63

 日本で子宮内膜症の治療薬としてスプレキュアが用いられるようになって6,7年が経過した.ここであらためてスプレキュアの使い方を考えてみた.ただしこれは「私はこうしている」という企画にそって,私が日頃臨床上で個人的に考えているものを述べるものであり,普遍性のあるものではないことをお断りしておく.
 まず,適応となる症例であるがスプレキュアの開発当初に比べて,これを慎重に選択している.言い換えるならば症例数としては減少しているといえる.

5.ナサニールの使い方

著者: 多賀理吉

ページ範囲:P.64 - P.65

 現在,子宮内膜症の薬物療法の1つとして,GnRHアゴニスト剤が使用されている.ここに紹介するナサニール®もGnRH誘導体の1つで,最近,使用可能となったので簡単に解説する.

6.低用量ダナゾール療法

著者: 松本和紀

ページ範囲:P.67 - P.70

 従来器質的疾患のない,貧血となるような機能性の過多月経に対しては,エストロゲン・ゲスターゲンの合剤,いわゆるピルの周期的投与(ピンカス法)や月経時の止血剤投与が行われていた.また器質的疾患のない機能性月経困難症に対しては鎮痛剤(プロスタグランディン合成阻害剤)投与が一般的であり,症例によりこれにマイナートランキライザーを加えた.しかし通常の鎮痛剤内服では痛みがコントロールできず就学や就労に支障をきたす例も少なくなく,中には入院を要する例もみられる.さらに器質的疾患があってGn-RHアナログ投与の適応となるものでも,低エストロゲン状態を長期間に続けるには卵巣欠落症,骨粗鬆症などの問題があり,Gn-RHアナログの投与は6か月程度しかできない.
 このような症例に対して,ダナゾール400〜600mg/日のfull dose投与は効果的ではあるが,体重増加,にきび,肝障害などの副作用が出現しやすく長期投与はむずかしい.

7.リュープリンの使い方

著者: 野崎雅裕

ページ範囲:P.73 - P.74

 子宮内膜症は,近年さまざまな原因によりその発生頻度が増加している.この子宮内膜症に起因する難治性の疼痛は女性のquality of lifeを著しく低下させており,また不妊症の原因疾患としても看過できない疾患である.本症の治療法は,新しい治療薬や手術法の開発などにより,さらに新たな展開が期待されるようになった.薬物療法のなかでも対症療法ではない治療法として,その主体をなすものにホルモン療法がある.歴史的にはエストロゲン・ゲスタゲン剤による偽妊娠療法に始まり,ダナゾール療法から,さらにゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)アゴニスト療法が登場してきた.このGnRHアゴニスト療法のなかで,リュープロレリン皮下投与法(リュープリン療法)について概説する.

8.漢方療法

著者: 福島峰子

ページ範囲:P.75 - P.77

 子宮内膜症に対する新しい治療薬剤としてダナゾール,Gn-RHアナログの登場以来,第一選択としては西洋医学的療法を選択するが,以下の適応があれば漢方療法を単独または西洋薬との併用で行っている.

9.鎮痛剤の使い方

著者: 濱田和孝

ページ範囲:P.79 - P.81

 外部からの刺激や組織の病変により生ずる痛みは,いずれも末梢の痛覚受容器が刺激されて発生する.この刺激は一般に組織を傷害するかあるいはその可能性を持った侵害刺激である1).組織損傷の結果生じる発痛物質としては,ブラジキニンが最有力であるが,セロトニン,プロスタグランジン(以下PGと略す),ヒスタミンも関与する.痛覚受容器への刺激は痛覚神経の終末から知覚第一次ニューロンを経て,脊髄後角で情報を第二次ニューロンに伝える.
 一方,内臓の痛みは自律神経性の内臓知覚神経が交感神経求心路を経て第二次ニューロンに情報を伝える.第二次ニューロンは視床で第三次ニューロンに,第三次ニューロンは大脳皮質の知覚領に刺激を投射している.また,痛みのインパルスがこの伝導路を上行する過程で各所に側枝を出して興奮を伝え,痛みによる不眠(脳幹網様体),種々の自律神経症状(視床下部),疼痛に伴う二次反応である不安,恐怖,不快感など(大脳辺縁系)の発現にかかわりを持つと考えられる2)

10.子宮内膜症性不妊とIVF-ET

著者: 戸澤秀夫

ページ範囲:P.82 - P.83

子宮内膜症性不妊症に対するIVF-ETの適応
 体外受精・胚移植法(以下IVF-ET)は子宮内膜症が原因と考えられる不妊症(以下子宮内膜症性不妊)に対しても有効な治療法である.一般的には手術療法(腹腔鏡下の病巣焼灼,癒着剥離チョコレート嚢胞核出など)や薬物療法(GnRHアナログ,ダナゾール)の後,排卵誘発・人工授精法を含めた一般的な不妊症治療を行い,それで妊娠しない症例がIVF-ETの適応となる.IVF—ETに移行するまでの治療期間は1年程度を目安としている.高度の癒着で卵管の可動性回復が望めない症例は,即IVF-ETの適応となることはいうまでもない.

11.流産例への対応

著者: 三橋直樹

ページ範囲:P.84 - P.85

 子宮内膜症が不妊症の原因となることは多くのデータから明らかであろう.しかしいったん妊娠が成立した場合,子宮内膜症がその妊娠経過に影響するか,とくに流産の原因となるかについては必ずしも意見が一致しているわけではない.筆者はこれまでの経験から判断し,いわゆる外性子宮内膜症は流産の原因にはならないと考えている.しかし,子宮腺筋症の場合は妊娠もしにくいし,妊娠できたとしても有意に流産が多いと考えている.

連載 シリーズ 胎芽の発育と形態形成・1【新連載】

胚盤胞の着床と栄養膜の分化

著者: 塩田浩平 ,   上部千賀子

ページ範囲:P.5 - P.7

シリーズ連載にあたって
 ヒトの発生は1個の細胞である受精卵(接合子)に始まり,それが増殖と分化を繰り返し,複雑な形態形成の過程を経て,各器官とからだが形作られていく.主要な器官形成は,胎生期の最初の約8週間に起こり,その後の胎児期に各器官の組織発生が進む.しかし,外生殖器や中枢神経系などでは,胎児期に主要な分化が進む.異常発生の臨界期は,その器官が形成される時期(器官形成期)にほぼ一致するが,組織発生異常の臨界期は,一般にこれよりも長い.
 本シリーズでは,ヒト胎芽と胎児における器官形成と組織発生の重要な所見のいくつかをカラー写真を中心に用いて供覧する.ヒトの器官発生・組織発生を視覚的に把握し,異常発生の臨界期を理解するための一助になれば幸いである.

Estrogen Series・1

エストロゲンの使用と乳癌

著者: 矢沢珪二郎

ページ範囲:P.89 - P.91

 エストロゲンの使用と乳癌は関係があるのだろうか?この疑問を解明するために多くの調査が行われてきたが,関係が証明されたものと,されていないものとが相半ばして,その結論ははっきりしない.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン—私のノウハウ

子宮頸部円錐切除術の一工夫:連続Sturmdorf縫合

著者: 髙倉賢二 ,   野田洋一

ページ範囲:P.92 - P.92

 子宮膣部異形成上皮や初期頸癌に対する治療・検査法として,子宮頸部円錐切除術が日常的に行われている,その手技としては高周波やレーザーによるもの(hot conization)といわゆるcold—knife conizationのふたつの方法がある.hot con—ization,とくに,LEEPは機器も安価・簡便で,手技自体も単純かつ短時間ですみ,術中・術後の出血も少ないという利点が大きいが,criticalな症例では自在に切除範囲を決めることができ,摘出標本の病理診断にも最も適したcold-knifeconizationを行うべき場合も多い.使い分けが必要であるが,cold-knife conizationは時間もかかり,術中出血も多く,さらに,最も不快な問題として術後1週間前後で認められる出血があり,輸血を要することもある.今回はcold-knife con—izationを行うに当たって,この術後出血を回避する一工夫を紹介する.
 まず,図Aのように切除部の外側の8方向に針付き3-0バイクリルにて止血と牽引用を兼ねた結紮をおく.型のごとく円錐切除を終わると,8針のバイクリルを図Bのごとく,それぞれの結紮糸をSturmdorf縫合と同様に,両断端を頸管を通して最初の縫合部より外側に出し,それぞれを結紮する.この時,必要に応じて適当な針をつけて頸管内に通すが,前立腺の丸針が使いやすい.

子宮鏡下手術の術前診断および術中監視法

著者: 堀越裕史 ,   斉藤寿一郎 ,   藤脇伸一郎 ,   佐賀正彦

ページ範囲:P.93 - P.93

 粘膜下筋腫や内膜ポリープなどは,過多月経・不正出血をきたし,貧血を生じる,また,子宮腔癒着症や中隔子宮などは,不妊症や不育症の原因となることが知られている.
 これらの子宮腔内病変に対して,最近では高周波電流やレーザーを使用した子宮鏡下手術(経頸管的切除術Transcervical Resection;TCR)1)が実施されるようになり,Minimum invasive sur—geryとして注目されている.

産科外来超音波診断・13

心臓四腔断面(4-chamber view)によるスクリーニングの基礎

著者: 清水卓 ,   神崎徹 ,   伊原由幸

ページ範囲:P.97 - P.101

 先天性心疾患(CHD)は,生産1,000あたり4〜9の頻度とされ1,2),かなり頻度の高い先天異常の一つである.また,CHDの染色体異常の合併率が10〜20%以上ときわめて高く3,4),出生直後より内科的,外科的な介入を必要とする例も少なくないため,CHDの胎内診断がクローズアップされてきた.
 近年のリアルタイム超音波診断装置の発達やパルスドップラー,カラーフローマッピングの出現により,CHDの胎内診断は,より正確なものとなってきている5-7).筆者は,CHDの胎内診断をするには豊富な解剖,生理,病理学的な知識や熟練した技術を必要とするため,その診断は,筆者のような末端開業医には不可能であり,専門医に委ねられねばならないと考えている.

原著

当科における過去4年間の腹腔鏡手術例の検討

著者: 武内享介 ,   藤田一郎 ,   中嶌和彦 ,   北垣壮之助 ,   古結一郎

ページ範囲:P.102 - P.105

 過去3年4か月間の腹腔鏡手術症例を経年的に検討し,以下の結果・結論を得た.婦人科手術における腹腔鏡の割合は増加し,その適応疾患のおもなものは卵巣出血,子宮外妊娠,卵巣嚢腫であった.卵巣出血に対してはほぼ腹腔鏡のみで対応可能であったが,子宮外妊娠,卵巣腫瘍についてはその施行率は約50%前後にとどまった.以上より,卵巣出血が疑われる症例に対しては診断的治療としての腹腔鏡が有用であるが,子宮外妊娠に関しては腹腔鏡の適応を拡大するためには未破裂状態での発見が必要であると考えられた.卵巣嚢腫に対しては現時点では悪性腫瘍が否定できない症例については開腹手術を施行せざるを得ないと思われる.
 手術時間に関して,腹腔鏡で延長する傾向にあったが,手術手技の熟練によって短縮可能であると思われた.出血量は腹腔鏡例で低値を示したが,卵巣出血,子宮外妊娠に関しては術前の腹腔内出血が少ない症例が腹腔鏡の適応になったためと思われた.腹腔鏡例および開腹例で腫瘍径における差は認めなかった.

臨床経験

ICSI(卵細胞質内精子注入法)のシステムの簡素化の試み

著者: 森若治 ,   神谷博文 ,   渡利道子 ,   高階俊光 ,   東口篤司 ,   田中恵美

ページ範囲:P.106 - P.108

 重度乏精子症,精子無力症などの高度受精障害にICSI(lntracytoplasmic Sperm lnjection;卵細胞質内精子注入法)は広く行われており,本邦においてもすでに分娩例が報告されているが,ICSIのセッティング,手技には熟練を必要とする.今回われわれは,ICSIのシステムの簡素化を試みて,市販のインジェクションピペットを使用し,良好な成績を得たので報告する.
 1995年5月に,重度乏精子症5例5周期,36個の卵に市販のインジェクションピペットを用いてICSIを施行した.27個受精,6個損傷があり,受精率は卵操作当たり75%,卵損傷率は卵操作当たり16.7%であった.受精した27個はすべて分割した.5例全例に胚移植を行い,1例の妊娠例を得た.妊娠率は20%であった.現在単胎で妊娠継続中である.

症例

子宮腟部原発と考えられる悪性リンパ腫の1例

著者: 藤井多久磨 ,   太田邦彦 ,   菊地正晃 ,   隅田能雄 ,   木口一成 ,   照井仁美 ,   長谷川寿彦 ,   野澤志朗

ページ範囲:P.109 - P.112

 我々は子宮腟部原発と考えられる悪性リンパ腫の1例を経験した.症例は黄色帯下を主訴として来院した67歳の女性である.その子宮腟部擦過細胞診では,小型の過染核を有する細胞が出現し,小細胞非角化型扁平上皮癌,濾胞性頸管炎,未分化癌,肉腫などと鑑別を要す細胞像を示した.子宮膣部より採取した生検組織のHE標本と免疫組織化学的検索の結果から,LSG分類による,びまん性,大細胞,B細胞型の悪性リンパ腫であると診断された.
 子宮原発の悪性リンパ腫は比較的晩期に発見されることが多く,臨床病期が進んだ症例では治療を開始しても1年以内に死亡する症例が多い.したがって,細胞診のスクリーニングにおいては,本疾患の細胞像を十分理解しておくことが,早期発見のためにはきわめて重要であると考えられた.

薬の臨床

IMxを用いた産婦人科領域における迅速・高感度尿中βhCG測定法の検討

著者: 西村忠隆 ,   南雲文夫 ,   植田寛 ,   只野寿太郎

ページ範囲:P.113 - P.117

 IMxを用いてEIA法による尿中βhCGの検討を行った。その結果,測定最小感度は従来法に比べて5倍高く,変動係数(CV)は同時再現性で2.04〜3.57%と安定していた.希釈直線性は1.5〜9,000 mlU/mlの広い範囲で直線性が認められた.検査所要時間は,検体提出から報告まで20分以内であり,子宮外妊娠などの緊急検査としても有用である,臨床参考値は,5mlU/ml以下であり,16〜50歳の女性で5歳ごとに区切った各年齢層間での平均値に有意な差は認められなかった.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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