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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻1号

1996年01月発行

今月の臨床 子宮内膜症—Controversy '96

子宮内膜症—Q&A

4.子宮内膜症はなぜ不妊の原因になるのか

著者: 安達知子1 岩下光利2

所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科 2東京女子医科大学母子総合医療センター

ページ範囲:P.24 - P.26

文献概要

 不妊女性の20〜50%に子宮内膜症を合併しているといわれている.子宮内膜症は生殖年齢に一致して発症し,エストロゲン依存性に内性器の表面に多発し,次第に周囲の骨盤内臓器や深部へ浸潤性に拡がっていく.その結果,周囲組織と癒着や瘢痕性の病変を形成する.しかし,器質的変化を伴わないような初期の子宮内膜症でも妊孕性は低下するといわれており1,2),そのメカニズムはいまだ解明されておらず,諸説が報告されている(表)2).本稿では器質的変化を伴わないような軽症の子宮内膜症に焦点を当て,現在までに報告されている不妊原因について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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