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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻1号

1996年01月発行

今月の臨床 子宮内膜症—Controversy '96

子宮内膜症—Q&A

7.子宮腺筋症は薬物療法で治るか

著者: 藤下晃1 石丸忠之

所属機関: 1長崎大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.34 - P.36

文献概要

 子宮腺筋症は子宮内膜上皮細胞および間質細胞が子宮筋層内に発育するものであり,子宮以外に発生するいわゆる子宮内膜症とは別の概念としてとらえられ,取り扱われている1).一般には性成熟期から更年期にかけて好発し,月経痛や過多月経を訴えることが多く,多くは経産婦にみられる.しかし実際には子宮筋腫や子宮内膜症に合併することが多い.薬物療法(ホルモン療法)では手術療法に比べて根治性は得られないが,症状を改善し,子宮の増大を防ぐ目的では有効と思われる.
 ところで,子宮を絶対に温存しなければならない挙児希望例における子宮腺筋症の治療法は,臨床上多くの問題を含んでいる.この問題点を含め,子宮腺筋症に対する薬物療法の有効性について言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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