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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻1号

1996年01月発行

今月の臨床 子宮内膜症—Controversy '96

子宮内膜症—Q&A

9.子宮内膜症への腹腔鏡下手術は有用か

著者: 小沢伸晃1 関賢一1 岩田嘉行1

所属機関: 1川崎市立川崎病院産婦人科

ページ範囲:P.40 - P.42

文献概要

 婦人科診療の中で最も遭遇する疾患の一つである子宮内膜症は,生理痛,性交痛,不妊症などさまざまな症状を呈し,その診断には画像検査などで明確に診断される場合を除いて,従来より腹腔鏡検査が必要不可欠なものとなっている.そして最近では腹腔鏡検査に引き続いて,子宮内膜症病巣に対して腹腔鏡下手術を行い,良好な成績が各施設で報告されている1,2)
 腹腔鏡下手術は外科系領域のみならず婦人科領域でも現在爆発的勢いで広く普及しているが,その最大の利点として手術侵襲が少ないことが挙げられる(minimally invasive surgery).子宮内膜症に対しては,多くは挙児希望例のため保存療法が原則であり,術後の癒着も軽微な腹腔鏡下手術が今後ますます活躍するようになると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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