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文献概要
連載 産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン—私のノウハウ
超音波映像下の内頸静脈穿刺法
著者: 風戸貞之1 石川薫1
所属機関: 1名古屋第一赤十字病院産婦人科
ページ範囲:P.1330 - P.1330
文献購入ページに移動まず,患者を軽い15〜20度のTrendelenburg体位とし,タオルを肩の下に入れ,顔を左側に向けてもらい,胸鎖乳突筋の鎖骨脚と胸骨脚で形成される三角部に,超音波プローブを当てて右側の内頸静脈を同定する(図参照).横断面で丸く拍動して映像されるのが総頸動脈で,その近傍外側の浅い部位に内頸静脈がある.ヴァルサルヴァ法(息をこらえさせる)で拡張するので,これが内頸静脈であると確認できる.逆に,プローブを押し付け過ぎると縮小するので注意したい.プローブを90度回し縦断面で内頸静脈を超音波映像下におき,内頸静脈穿刺に着手する.
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