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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻11号

1996年11月発行

今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい

排卵誘発

3.HMG製剤とFSH製剤の使い分けは?

著者: 吉田博1

所属機関: 1札幌厚生病院

ページ範囲:P.1366 - P.1368

文献概要

 閉経後婦人の尿から抽出したHMG製剤は強力な排卵誘発作用を有し,現在わが国においても広く用いられている.1975年にヒュメゴン®が導入されたのを皮切りに各種のHMG製剤が使用可能になるとともに,現在ではLH成分をほとんど含まないFSH製剤も使われている.さらに遺伝子工学の技術を用いて作製したLH成分をまったく含まない遺伝子組換え型ヒト卵胞刺激ホルモン製剤(recombinant FSH)も現在臨床試験中である.
 一方,HMG製剤ならびにFSH製剤には,卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症や30%にも及ぶといわれる多胎妊娠率などの問題も多く,その使用に際しては十分な注意を払う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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