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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻11号

1996年11月発行

今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい

排卵誘発

12.黄体機能不全の治療はプロゲストーゲンか,hCGか,診断と治療法は?

著者: 藤間芳郎1 田原隆三1 斎藤裕1

所属機関: 1昭和大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1394 - P.1396

文献概要

 黄体機能不全(luteal insufficiency)は,日本産科婦人科学会の用語集では,「黄体からのエストロゲンとプロゲステロン(P)との分泌不全により,子宮内膜の分泌性変化が完全に起こらないものをいう.妊卵の着床障害による不妊の原因として重要である」と規定されているが,はっきりとした定義はなく各施設によって異なっている.病因として排卵性月経周期において原始卵胞より発育卵胞,成熟卵胞を経て黄体形成に至る過程の異常と,その黄体機能の維持機構の異常に分類されて考えられていることが多い.本稿では,黄体機能不全の診断と治療について概説し,さらにluteal supportとしてプロゲストーゲンとhCGのどちらが有効かを検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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