icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻11号

1996年11月発行

今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい

卵管,子宮

3.卵管鏡により卵管疎通性の改善は可能か?

著者: 末岡浩1 小林俊文1 吉村泰典1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1426 - P.1427

文献概要

 卵管不妊症は女性側不妊原因のなかで最も頻度が高いとされ,卵子を回収し,受精および胚成育の場でもある卵管の病態把握や治療は意義深い.しかし,顕微鏡下手術を含め,従来より卵管閉塞に対する治療成績は十分なものとはいえず,とくに間質部の閉塞は治療困難であることが多かった.そのため,体外受精の適応として急速な治療法の変化が生じた.しかし,より生理的な妊娠成立を希望する場合や体外受精の適応に対する再検討から,新たに開発された侵襲の少ないカテーテルによる治療が有効な治療法として位置づけられるようになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら