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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻11号

1996年11月発行

文献概要

今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい 免疫性不妊

1.原因不明不妊患者の取り扱いはどのようにしたらよいか?

著者: 楠原浩二1

所属機関: 1楠原レディースクリニック

ページ範囲:P.1438 - P.1439

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原因不明不妊unexplained infertilityとは
 原因不明不妊unexplained infertility(以下,UIと略)とはそのまま解釈すると不妊原因を明らかにするための不妊の諸検査を行っても明らかな不妊原因を見いだせない不妊症ということである.したがってこれをさらに分ければ検査では明らかにできないものの何らかの不妊原因が潜んでいる例もあるであろうし,まったく不妊原因が存在しない場合もある.さて問題の一つはその検査法の内容である.
 ちなみに1977年におけるLenton1)のUIの診断基準は,①精液所見が正常であること,②子宮が正常であること(子宮筋腫や子宮奇形がない),③子宮卵管造影法(HSG)あるいは通気法にて卵管の疎通性が保たれていること,④BBTにて正常な2相性を有する正常な月経周期を有すること,⑤骨盤疾患の既往がないことなどの諸条件を満たした場合をUIとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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