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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻11号

1996年11月発行

文献概要

今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい 免疫性不妊

3.不育症に免疫療法はなぜ効くか,またその効果は?

著者: 牧野恒久1

所属機関: 1東海大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1444 - P.1445

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 不育症は自然流産,早産・正期産による胎児死亡,ならびに出生後1週間以内の新生児死亡を反復する症例と定義される.不育症の大部分は自然流産を反復する習慣流産で,その原因は多岐にわたる.一方,習慣流産の治療はおのおのの原因に対応した方法がとられるが,そのなかに母児間の免疫失調が流産原因とみられる群に対して,夫アロリンパ球の妻側への接種,いわゆる免疫療法が注目されて久しい1,2).しかしながら,その作用機序と臨床成績については諸家の間で必ずしも一致をみていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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