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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻11号

1996年11月発行

文献概要

今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい 免疫性不妊

9.抗リン脂質抗体症候群の治療法とそのタイミングは?

著者: 安達知子1

所属機関: 1東京女子医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1462 - P.1463

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 当科では.抗リン脂質抗体症候群(antiphos—pholipid antibody syndrome:APS)の診断基準を満たさない場合でも,抗リン脂質抗体(anti—phospholipid antibodies:APA)陽性の患者にはAPSに準じた治療を行っている.治療対象となる患者は,不妊不育症患者,妊娠中の患者,婦人科手術患者であり,APAの評価および既往の臨床症状と過去の治療歴により,治療開始時期や治療法を変えている.APAとしては,ループスアンチコアグラント(lupus anticoagulant:LAC)およびELISA法による抗カルジオリピン抗体(anticar—diolipin antibodies:ACAIgG)の測定の他,β2glycoprotein 1(β2GPI)依存性ACAの定量を行い,β2GPI依存性ACA陽性の場合はintensiveに治療管理を行う.以下,それぞれの対象に分け,治療について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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