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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻11号

1996年11月発行

今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい

体外受精

5.体外受精は何歳まで可能か?

著者: 佐藤孝道1

所属機関: 1虎の門病院産婦人科

ページ範囲:P.1480 - P.1485

文献概要

 体外受精の実施年齢には,一般に共通するような何歳までという限界があるわけではない.これは,個々に卵巣機能の低下が異なっているため当然のことである.
 卵巣機能が完全に低下した状態は閉経であり,閉経は卵胞の消失を意味している.したがって,たとえ40歳以下の若年者であっても閉経をしてしまえば,少なくとも自己の卵を用いた体外受精は不可能である.提供された卵の移植による妊娠は,理論的にも実際的にも何歳になっても,また閉経か否かに関係なく可能であるが,わが国では行われていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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