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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻11号

1996年11月発行

今月の臨床 不妊治療—ここが聞きたい

体外受精

10.着床率を向上させる工夫は?

著者: 藤原浩1 中山貴弘1 森崇英1

所属機関: 1京都大学医学部婦人科産科

ページ範囲:P.1498 - P.1501

文献概要

 近年ヒト体外受精—胚移植法が普及するにつれ,いわゆる形質良好胚を移植したにもかかわらず着床が成立しない症例が多数見受けられ臨床的に問題となっている.現在その原因として胚の発生不全のみならず,子宮内膜の分化不全が想定されるようになってきた.
 胚においては現在使用されている形態変化からの評価のみならず,着床能を含めた正確な胚の機能評価基準やそのパラメーターが必要とされており,着床率をあげるための胚培養法改善も検討されている.また子宮内膜についても着床機構にかかわる内膜分化の機構に注目し,その異常の評価や制御法などが検討されつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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