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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻12号

1996年12月発行

今月の臨床 初期治療60分—婦人科救急

婦人科救急疾患の治療

8.播種性血管内凝固(DIC)

著者: 鈴木重統1

所属機関: 1北海道大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1546 - P.1549

文献概要

 DIC(播種性血管内血液凝固症候群,dis—seminated intravascular coagulation)とは,なんらかの病的な原因により凝固系が活性化され,全身の微小血管内に血栓が多発し,そのために各凝固因子の消費ないし低下と,これに連なる線溶系の亢進が起こり,出血傾向や臓器の機能障害などをきたす一連の症候群のことである.
 担癌生体が血液凝固亢進状態にあることは,筆者を含めて多くの報告がある1).また,婦人科のDICは,急激に出現する産科DICとは性質が異なり,悪性腫瘍の進行に伴ってゆっくりと進行する慢性のDICである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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