icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻12号

1996年12月発行

今月の臨床 初期治療60分—婦人科救急

術後の救急対策

6.甲状腺クリーゼ

著者: 石川直文1 百渓尚子1

所属機関: 1伊藤病院内科

ページ範囲:P.1568 - P.1570

文献概要

 甲状腺クリーゼとは未治療または不十分な治療により甲状腺機能亢進症状態にあるバセドウ病患者が,感染や手術などを誘因として甲状腺ホルモン過剰状態に対応しきれなくなった病態をいう.発症頻度は低いが,病態はきわめて重篤で,最善の治療を施しても致命率は依然として高い.機能亢進時に認められるが,ホルモンの値だけでは単なる機能亢進症とは区別できず,発症の真の機序は不明である.何よりもバセドウ病を見逃さないことがたいせつである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら