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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻12号

1996年12月発行

臨床経験

弛緩出血や軟産道裂傷とは原因の異なる分娩後の出血

著者: 関博之1 山本智子1 黒牧謙一1 竹田省1 木下勝之1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター産婦人科

ページ範囲:P.1607 - P.1609

文献概要

 頸管裂傷,子宮口の挫滅,腟壁裂傷などの明らかな原因が認められないにもかかわらず,分娩後に出血が持続し,その処置に苦慮する場合がある.このような症例での出血は,頸管内側の筋層の部分断裂や挫滅創,低位胎盤での子宮下節の胎盤剥離面からの出血などによることが明らかになった.その処置は,出血点をバイクリルなどの吸収糸で縫合し,必要に応じてヨードホルムガーゼで圧迫することである,今回われわれが経験した症例を呈示し,その診断法および処置法の詳細を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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