文献詳細
連載 シリーズ 胎芽の発育と形態形成・2
胚盤の分化と神経管の形成
著者: 塩田浩平12 上部千賀子2
所属機関: 1京都大学医学研究科生体構造医学講座(形態形成機構学) 2京都大学医学部附属先天異常標本解析センター
ページ範囲:P.125 - P.127
文献概要
原始線条の頭方端はわずかに肥厚して,原始結節primitive node(ヘンゼン結節Hen—sen�s node)を作る.原始結節基部の凹み(原始窩primitive pit)からは,やはり外胚葉と内胚葉の間で,頭方へ向かって細胞が索状に伸びていく.これを脊索突起notochordalprocessとよぶ.原始線条から生じた中胚葉細胞は,増殖しながら外胚葉と内胚葉の間を頭方へ向かって拡がり,ここに3層性の胚盤ができる.脊索突起の両側の沿軸中胚葉parax—ial mesodermが分節状に凝集して体節somiteを形成する.
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