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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻2号

1996年02月発行

今月の臨床 妊婦の糖尿病マネジメント

妊婦・胎児への影響

4.肩甲難産と巨大児

著者: 高木耕一郎1 石田油香2

所属機関: 1東京女子医科大学附属第二病院産婦人科 2東京女子医科大学産婦人科

ページ範囲:P.166 - P.168

文献概要

 肩甲難産とは,児頭が娩出された後に肩甲の娩出が困難となる状態をいう.本症では産道による圧迫により臍帯からの血流が得られないだけでなく,産道内に児の胸郭が圧縮された状態にあるために肺呼吸もできず,娩出に時間がかかればかかるほど児の低酸素症が進行する重篤な疾患である.肩甲難産は発生頻度は高くないが,いったん発生すると周産期死亡や新生児合併症が頻発する産科救急疾患である.肩甲難産は巨大児に多く,とくに糖代謝異常の合併により増加するといわれている,巨大児分娩では児頭骨盤不均衡(CPD)のみならず,肩甲難産などの分娩外傷を伴うことより,その分娩様式の決定に苦慮することが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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