文献詳細
文献概要
今月の臨床 妊婦の糖尿病マネジメント IDMと新生児適応不全
1.けいれん
著者: 常石秀市1 中村肇1
所属機関: 1神戸大学医学部小児科
ページ範囲:P.182 - P.184
文献購入ページに移動 糖尿病母体から出生した新生児(infant of dia—betic mother, IDM)は,生後さまざまな胎外適応不全を呈する頻度が高く,周産期管理が重要である.近年糖尿病母体の産科管理が向上し,IDMの合併症が減少したと言われている.
神戸大学周産母子センター設立後の11年間に出生した68例のIDMを前後期に分けて比較検討したところ(表),不当重量児,呼吸窮迫症候群,低血糖症,低カルシウム血症,頭蓋内出血などの発生頻度は減少傾向であるが,不当軽量児(SFD),新生児仮死,多血症,高ビリルビン血症,先天奇形は改善されてはいない.これらの原因としては,妊娠糖尿病母体からの児が高率を占めており,その早期診断管理が望まれるところである.
神戸大学周産母子センター設立後の11年間に出生した68例のIDMを前後期に分けて比較検討したところ(表),不当重量児,呼吸窮迫症候群,低血糖症,低カルシウム血症,頭蓋内出血などの発生頻度は減少傾向であるが,不当軽量児(SFD),新生児仮死,多血症,高ビリルビン血症,先天奇形は改善されてはいない.これらの原因としては,妊娠糖尿病母体からの児が高率を占めており,その早期診断管理が望まれるところである.
掲載誌情報