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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻2号

1996年02月発行

文献概要

今月の臨床 妊婦の糖尿病マネジメント IDMと新生児適応不全

1.けいれん

著者: 常石秀市1 中村肇1

所属機関: 1神戸大学医学部小児科

ページ範囲:P.182 - P.184

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 糖尿病母体から出生した新生児(infant of dia—betic mother, IDM)は,生後さまざまな胎外適応不全を呈する頻度が高く,周産期管理が重要である.近年糖尿病母体の産科管理が向上し,IDMの合併症が減少したと言われている.
 神戸大学周産母子センター設立後の11年間に出生した68例のIDMを前後期に分けて比較検討したところ(表),不当重量児,呼吸窮迫症候群,低血糖症,低カルシウム血症,頭蓋内出血などの発生頻度は減少傾向であるが,不当軽量児(SFD),新生児仮死,多血症,高ビリルビン血症,先天奇形は改善されてはいない.これらの原因としては,妊娠糖尿病母体からの児が高率を占めており,その早期診断管理が望まれるところである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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