icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻3号

1996年03月発行

今月の臨床 産婦人科とウイルス感染

Overview

産婦人科とウイルス感染

著者: 川名尚1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院分院産婦人科

ページ範囲:P.240 - P.247

文献概要

 この25年間で産婦人科臨床においてウイルス感染は重要な位置づけを獲得した.もともとウイルス感染は,小児科,内科の疾患と結びついていたために産婦人科ではあまり重要視されなかったが,風疹の催奇形性の問題に始まり,B型肝炎ウイルスの母子感染など,産婦人科にも重要な問題が登場してきた.それだけでなく,性感染症(sex—ually transmitted diseases,STD)においてウイルス性のものがわかるようになり,性感染症の立場からもウイルス感染が重要になってきた.また,子宮頸癌が感染性のウイルスによって発症するということが示唆され,ヘルペスウイルス,あるいは最近ではパピローマウイルスに注目が集まっており,発癌の問題としてのウイルス感染も大きなテーマとなってきた.本稿では,これらの歴史的な点も踏まえて,overview を試みたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら