文献詳細
今月の臨床 産婦人科とウイルス感染
胎児感染
文献概要
胎内感染を起こすウイルス感染症の中でも,実際の臨床現場で判断を求められる症例に最も多く接するのが風疹である.とくに,妊婦の初診時に風疹HI抗体を測定することが次第に一般化するに従って,高いHI抗体価の妊婦において感染時期を知る必要が生じてきた.
発疹などの臨床症状があった場合には簡単であるが,不顕性感染や再感染の可能性まで考えると,たとえIgM抗体の有無を参考にしたとしても,胎内感染の可能性を判定することがきわめて難しい状況にある.この問題を解決するために胎児感染の遺伝子診断法が開発され,現在までの臨床応用の結果,きわめて有力な診断法であることが明らかとなった.
発疹などの臨床症状があった場合には簡単であるが,不顕性感染や再感染の可能性まで考えると,たとえIgM抗体の有無を参考にしたとしても,胎内感染の可能性を判定することがきわめて難しい状況にある.この問題を解決するために胎児感染の遺伝子診断法が開発され,現在までの臨床応用の結果,きわめて有力な診断法であることが明らかとなった.
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