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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻3号

1996年03月発行

今月の臨床 産婦人科とウイルス感染

産道感染

2.水痘・帯状疱疹ウイルスの母子感染

著者: 森島恒雄1

所属機関: 1名古屋大学医学部小児科

ページ範囲:P.264 - P.266

文献概要

 従来,水痘は小児期に罹患する疾患で,成人とくに妊婦の水痘の発症は比較的まれとされてきた.しかし,麻疹などにおいて確認されている罹患年齢層の上昇が,水痘にも十分起こりうると考えられる.すなわち,水痘ワクチンの普及や生活環境の変化などにより,水痘の流行が小規模になり,ワクチン未接種者が,免疫を持たないまま妊娠し,本症に罹患する可能性が高くなることが予測される.本稿では,妊婦の水痘罹患の胎児に対する危険性について,本邦の結果を含めてまとめてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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