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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻3号

1996年03月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科とウイルス感染 ウイルス感染の治療

1.性器ヘルペス

著者: 金澤浩二1 神山茂1

所属機関: 1琉球大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.297 - P.299

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 ヒトにヘルペス/疱疹(herpes)をつくりうるウイルスには,単純疱疹ウイルス,水痘帯状疱疹ウイルス,サイトメガロウイルスがある.性器ヘルペスは,単純疱疹ウイルス(herpes simplexvirus, HSV)の感染による外陰・腟を中心とする病変である.HSVは,その抗原性(血清中和抗体に対する反応性)の違いにより1型(HSV−1)と2型(HSV−2)に分類される.HSVは神経組織,とくに知覚神経組織と親和性があり,外陰・腟への感染後はそこを支配する仙骨神経節(S2-4)にとどまり,なんらかの誘因により当該神経節で再活性化し,再発を繰り返す.
 本症は,性行為感染症(sexually transmitteddisease, STD)のひとつとして臨床的にも重要である.本稿では,性器ヘルペスについて概説し,課題に沿って,その治療について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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