臨床婦人科産科50巻3号

1996年03月発行

今月の臨床 産婦人科とウイルス感染

ウイルス感染の治療

2．帯状疱疹

著者： 戸倉新樹¹

所属機関： ¹浜松医科大学皮膚科

ページ範囲：P.300 - P.302

文献概要

　小水疱が集簇する状態を疱疹とよぶが，帯状疱疹はこの疱疹が帯状に並ぶことから命名された疾患である．
　本症は水痘・帯状疱疹ウイルス（varicella-zos—ter virus, VZV）によって生じ，水痘罹患後，神経節に潜伏したウイルスが再び活性化することにより発症する．