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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻3号

1996年03月発行

今月の臨床 産婦人科とウイルス感染

トピックス

3.妊婦と予防接種

著者: 内田章1

所属機関: 1君津中央病院新生児科

ページ範囲:P.315 - P.318

文献概要

 予防接種を考えるとき,通常は接種を受ける本人の利益不利益が問題である.しかし妊婦という特殊な条件での予防接種を考えるときは,接種を受ける母体と同等以上に胎児の利益不利益が問題となる.
 ワクチンは弱毒生ワクチンと不活化ワクチンに大別される.母体と胎児の利益不利益を検討するにもまずこの二つに分けるとよい.弱毒生ワクチンでは自然感染と同様にウイルス血症が起こる.このときワクチンウイルスが胎盤を通して胎児に移行すれば児への影響が懸念される.不活化ワクチンではウイルス血症は起こらないので,母体に起こる発熱などの副反応で流産などが誘発されないかどうかを考えればよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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