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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻3号

1996年03月発行

連載 産婦人科クリニカルテクニック

ワンポイントレッスン—私のノウハウ

子宮内膜細胞ならびに組織採取法としての森塚式吸引装置について

著者: 森塚威次郎1

所属機関: 1国立仙台病院

ページ範囲:P.321 - P.321

文献概要

 われわれは,1968(昭和43)年頃より子宮肥大を有し,不正性器出血を主訴として来院した患者に積極的に子宮腔からの吸引細胞診と同一検体によるcell blockを作成し,組織診を実施してきた.しかし,これらの方法では,やはり一掻き掻爬の域を出なかった.多くの研究者が言うまでもなく,子宮体癌の診断には,子宮頸管を拡張し,子宮腔内の全面掻爬,いわゆるD&C(cervical dilata—tion and uterine curettage)を施行し,それによって採取された検体で診断することが原則であるが,これらの方法を外来診察時に,上記所見のあるすべての患者に実施することについては種々問題がある.そこで当科(国立仙台病院産婦人科)における過去20年間の子宮体癌患者の臨床統計から得られたデータより,正診率の高いscreen—ing法とは,どのような方法か,また病理医より判定覧に記載されているQNS(Quantity is notsufficient for histological examination)をいかにしたら減少させ得ることができるかについて,以下の項目を目標に検討を加えてみた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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