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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻4号

1996年04月発行

雑誌目次

今月の臨床 産婦人科エコー診断—撮り方,読み方のこつとポイント

序 エコー機器を使いこなすために

著者: 武田佳彦

ページ範囲:P.367 - P.368

 画像診断法の進歩は近年目ざましいものがあるが,それに伴って診断そのものの精度も大幅に向上し,治療効果の判定など診療の拡大に大きく寄与している.
 画像診断法はまったく異なる原理に基づく方式が数年の差で臨床に導入され,それぞれに異なる性質を生かして多角的に利用されている.

これだけは知っておきたい超音波検査法の基礎知識

1.超音波診断装置の原理

著者: 名取道也

ページ範囲:P.370 - P.374

 超音波より得られる情報は,そのメカニズムを理解してこそ正確に利用して診断に役だてることができる.ここでは超音波断層像,Mモード法,超音波パルスドップラー法,カラードップラー法について,「正確な表現」にこだわらずわかりやすくその原理を説明したい.

2.正確な読影のために

著者: 名取道也

ページ範囲:P.376 - P.380

 超音波断層像の正確な読影を行うためには,まず臓器の構造,位置関係(局所解剖学)を理解することが重要であり,次章に詳説される.ここでは超音波画像の宿命とも言える画像上の雑音およびよい画像を得るために必要な装置の設定に関する基本的知識の一部について解説したい.

3.経腹的超音波検査法の進め方

著者: 馬場一憲

ページ範囲:P.382 - P.386

●はじめに
 超音波診断装置は,胎児診断を始め,子宮,卵巣腫瘍などの婦人科疾患の診断に重要な役割を果たしている.産婦人科領域における画像診断法には,X線CT, MRI,腹腔鏡,子宮鏡などさまざまな方法があるが,大半の症例は超音波断層法のみで診断することができる.
 産婦人科領域の超音波検査法には,腹壁上にプローブを当てて行う経腹法と,腟内にプローブを挿入して行う経腟法とがあるが,本項では,経腹法による超音波検査の進め方に関して述べる.

4.経腟的超音波検査法の進め方

著者: 馬場一憲

ページ範囲:P.388 - P.391

●はじめに
 産婦人科診療において,経腟超音波検査は,経腹超音波検査と相補的な関係にあり,今日では必要不可欠の検査法の1つになっている.しかも,施行できるのは実質的に産婦人科医に限られており,すべての産婦人科医は経腟超音波検査にも習熟していなければならない.
 経腟法では,経腹法より高い周波数の超音波を用いることができるため,腟円蓋に近い部分の詳細で明瞭な像を得ることができる.したがって,卵胞や卵巣腫瘍,子宮内膜,小さな粘膜下筋腫,妊娠初期の胎芽や胎児,あるいは,妊娠中後期の子宮頸部や内子宮口付近の観察などにすぐれている.

5.術中超音波検査法の進め方

著者: 可世木久幸 ,   大坪保雄 ,   小川秀臣 ,   品川寿也 ,   明楽重夫 ,   荒木勤

ページ範囲:P.392 - P.397

 従来,超音波検査は非侵襲的に行いうることが最大の利点とされてきた.このため侵襲性を伴う手術とは相性が合わない時代があったといっても過言ではない.一部の施設では開腹下に超音波検査を行い,その検査結果によっては手術法を変更するという論文1)も散見されるが,一般的には手術法を決定してから開腹する施設が多いため,術中超音波は実地臨床にそぐわないと考える臨床産婦人科医が多い.
 しかし,近年内視鏡手術が一般的に行われるにつれて体腔内臓器の表面を視覚的に捉える内視鏡画像のみに頼って手術を施行することに見直しが行われるようになってきた.この流れでヨーロッパを中心に外科系内視鏡手術では術中に超音波を併用してより安全な手術を行うようになってきている.

6.血流計測の進め方と読み方

著者: 森晃 ,   中林正雄 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.398 - P.401

●はじめに
 超音波ドップラー法による血流計測は,非侵襲的で簡易のため,周産期領域,とくに,胎児,子宮胎盤系の観察では,必要不可欠の検査となっている.最近では,婦人科領域においても,卵巣腫瘍の良性,悪性の補助診断などに応用されている.超音波ドップラー法には,連続波とパルス波があるが,どこの血管内の血流速度を計測しているかが特定できるパルスドップラー法が主流をなしている(表).

骨盤内臓器の局所解剖と超音波像

1.子宮(頸部,峡部,体部)

著者: 石原楷輔

ページ範囲:P.404 - P.407

 経腟超音波診断装置で得られる画像はin vivoにおける女性性器の局所解剖をかなり正確に再現することができる.しかし,画像を正確に評価するには女性性器の超音波画像解剖に関する基礎的な知識が必要で,その読影にはある程度の習熟が必要である.画面に表示される断層像がどんな臓器のどんな組織からのエコーで,大きさや位置に問題はないかなど解剖の基礎知識と照合しながら読影するのが基本である.

2.卵巣

著者: 石原楷輔

ページ範囲:P.408 - P.410

1 解剖
 子宮体部の両側に左右対象に位置し固有卵巣索lig.ovariipropriumで体部とつながり,卵巣提索lig.suspensorium ovarii(骨盤漏斗靱帯lig.Infun—dibulopervicum)で骨盤壁に連結している.
 骨盤内の解剖学的位置は,外腸骨動脈と内腸骨動脈の分岐部(血管三角部)である卵巣窩に位置する.

3.卵管

著者: 石原楷輔

ページ範囲:P.411 - P.411

1 解剖
 卵管fallopian tubeは子宮底部の両側(卵管角)で左右対称に子宮と連結し,側方で卵巣を巻き込むように位置する管状の臓器である.卵管が子宮壁を貫く部位が間質部,体部に接した外側1〜2cmが峡部,その外側で卵管中もっとも太い部位が膨大部,最外側で漏斗状に開大した部位が卵管采である.

4.卵巣動静脈・骨盤内の血管

著者: 石原楷輔

ページ範囲:P.412 - P.414

卵巣動静脈
1 解剖
 卵巣動脈は腎動脈分岐部の直下の大動脈から分岐し,骨盤入口部で内側に曲がり,卵巣提索lig.suspensorium ovarii(または,骨盤漏斗靱帯lig.infundibulopelvicum)の内を通り卵巣に至る.一方,子宮側壁に沿って走行する子宮動脈の上行枝は卵管角部で卵管枝と卵巣枝に分岐する.ここで卵巣動脈と子宮動脈の上行枝は互いに吻合して卵巣門から卵巣髄質に入り血管叢を形成し小さな枝に分岐する.

5.ダグラス窩

著者: 石原楷輔

ページ範囲:P.415 - P.415

1 解剖
 ダグラス窩(pouch of Douglas, Cul-de-sac)は骨盤腔の最深部で子宮後壁と直腸前壁の間に形成された窪みで,通常は子宮や腸管に点拠されている.ダグラス窩の両側は左右の仙骨子宮靱帯,下方は骨盤腔の最深部で後腟円蓋に接している.

6.他の骨盤内臓器

著者: 石原楷輔

ページ範囲:P.416 - P.417

1 膀胱,腸の超音波像
 膀胱は子宮の上部に位置しているため,尿が貯留していると子宮に接し,その上方にエコープリーの領域(図1)として観察される.膀胱観察の臨床的意義としては,膀胱容量の観察,放射線治療後の血腫像,間質性膀胱炎,癌の膀胱壁への浸潤などの診断に活用できる.
 腸管は腫瘤状に観察されるが,その蠕動運動から判別できる.しかし,内容物が充満したり腸管運動が休止している場合は卵巣腫瘤(図2)と誤読されることがあり,注意が必要である.

婦人科

1.子宮筋腫

著者: 田中善章

ページ範囲:P.420 - P.421

この疾患の超音波像
 1 明瞭な境界を有する筋腫核の証明.
 2 渦流状,斑紋状,充実性の特徴的な筋腫核内部エコー(whorled pat-tern).

2.子宮腺筋症

著者: 田中善章

ページ範囲:P.422 - P.423

この疾患の超音波像
 1 子宮の風船状腫大.
 2 子宮筋層内における比較的高輝度点状エコー.

3.子宮内膜症

著者: 田中善章

ページ範囲:P.424 - P.425

この疾患の超音波像
 1 嚢腫輪郭は不鮮明で壁の肥厚所見を示すことが多い.
 2 単房性〜数房性.

4.子宮体癌

著者: 赤松信雄

ページ範囲:P.426 - P.427

この疾患の超音波像
 1 子宮体部中央の高エコー域.
 2 正常内膜とのエコーレベルの差は乏しい.

5.子宮頸癌

著者: 赤松信雄

ページ範囲:P.428 - P.429

この疾患の超音波像
 1 子宮腟部または子宮頸部中央の高エコー域.
 2 正常頸管内膜エコーのほうがエコーレベルが高いことが多い.

6.卵巣腫瘍

著者: 秦幸吉 ,   秦利之 ,   北尾學

ページ範囲:P.430 - P.435

 超音波診断法による卵巣腫瘍診断は興味ある領域の1つである.卵巣腫瘍の超音波診断は,方法論的には,マクロ病理学に基づくtissue charac—terization,つまり,超音波断層法より得られた腫瘍像から病理組織学的診断を推定するものである1,2).しかしながら,卵巣腫瘍の確定診断は,通常,開腹術による摘出標本の組織学的検討によるものであるため,卵巣腫瘍の超音波診断には限界がある.
 本稿では,卵巣腫瘍の超音波診断に関して従来の超音波断層法に加えて,最近用いられているドプラ法にっいても解説する.

7.絨毛性疾患

著者: 伊原由幸

ページ範囲:P.436 - P.438

全胞状奇胎
 ■絨毛性疾患の代表である.すべての絨毛が嚢胞化しており胎児部分が存在し ない.

8.婦人科腫瘍のMRI像と超音波像の比較

著者: 富樫かおり ,   森崇英

ページ範囲:P.439 - P.441

 婦人科領域の検査法としては,超音波が第一義的なものであることは疑う余地もないが,近年はMRIの普及がめざましい.しかし実際にMRIをうまく用いるためには,検査の特徴を知ったうえで適応を選ぶ必要がある.超音波との最も大きな違いは,MRIは病変の精査,すなわち質的診断という用い方が基本となることである.

9.乳癌

著者: 植野映

ページ範囲:P.442 - P.443

この疾患の超音波像
1 不整な形
2 境界部高エコー像(echogenicn halo)

10.乳腺症

著者: 植野映

ページ範囲:P.444 - P.445

この疾患の超音波像
 1 乳腺組織のび漫性の肥厚.
 2 乳腺実質が豹紋状(mottled pattern)を呈する.

11.卵胞モニタリング

著者: 宮崎豊彦 ,   清河薫 ,   吉村𣳾典

ページ範囲:P.446 - P.448

卵胞モニタリングにおける超音波像
 1 卵胞は自然周期(1個のみの発育の場合)では球形のcystic areaとし て観察される.
 2 刺激周期では近接する他の卵胞に圧迫され変形する.

12.経腟採卵

著者: 宮崎豊彦 ,   山内潤 ,   吉村𣳾典

ページ範囲:P.450 - P.452

経腟採卵における超音波像
1 卵胞は近接して存在するので,腟壁への穿刺はできるだけ1か所にし,卵巣への穿刺点も多くしない.(図1A, B)
2 1つの卵胞穿刺が終了したら穿刺針を除去せず,そのまま次の卵胞を穿刺する.

13.子宮内操作の補助診断

著者: 正岡博

ページ範囲:P.454 - P.458

子宮内容除去術
この疾患における超音波検査の意義
・子宮内容除去術施行時に超音波検査にて胎盤鉗子などの先端位置を確認することにより,安全に鉗子を子宮腔内に挿入し子宮穿孔の危険を防止できる.
・子宮内容を確実に除去できたかどうかを確認しながら処置を進めることができる.とくに子宮筋腫合併症例や妊娠週数が進んでいる場合に有用である.

正常妊娠

1.妊娠初期の胎児発育

著者: 竹村秀雄

ページ範囲:P.460 - P.464

妊娠5週の経腟超音波像(図1)
・妊娠4週の中頃になると高輝度に肥厚した子宮内膜内に直径2〜3mmの胎嚢(GS)が見えだすようになる.これは尿中hCG 501U/lを検出し得る妊娠反応が陽性になる時期より数日遅れ,2001U/lの感度の妊娠反応が陽性となる時期とほぼ一致している.
・GSの直径はその後1日にlmm程度の速度で増大し,妊娠5週になるとGSの内面に接するように2〜3mmの正円形をした卵黄嚢が見られるようになる.

2.妊娠週数の補正

著者: 竹村秀雄

ページ範囲:P.466 - P.467

 妊娠期間の表現法として,発生学では受精日を第1日(胎齢1週1日)としているが,産科の臨床においては最終月経の開始口を妊娠0週0日として計算し,妊娠40週0日を分娩予定日とすることになっている.この方法は月経周期が28日型,つまり14日目に排卵があった場合には胎齢を示すことになるが,排卵が遅れたり早くなった場合はその日数を補正して分娩予定日の修正を行っておくことがのぞましい.正確な妊娠週数を知ることは,胎児発育を評価したり,切迫早産あるいは過期妊娠などに対する取り扱いを決定する上で重要であるばかりでなく,絨毛採取や羊水穿刺による染色体検査を行うタイミング,あるいはトリプルマーカーテストの判定上も欠かせないものである.
 妊娠期間を判定するための方法とそれぞれの誤差は表のようであるとされている.ここでは現在最も広く用いられている超音波検査に関して概説したい.

3.多胎の膜性診断

著者: 鮫島浩

ページ範囲:P.468 - P.469

<症例1> 2羊膜2絨毛膜の経腟超音波像(妊娠7週)

4.胎児心機能評価

著者: 中井祐一郎 ,   西尾順子 ,   今中基晴 ,   荻田幸雄 ,   森久哲雄

ページ範囲:P.470 - P.472

胎児心機能評価
1 胎児心拡大の有無(CTAR;正常値30±5%1)
2 超音波pulsed Doppler法による胎児血流評価

5.胎児Fetal Biophysical Profile Score(BPS)

著者: 前田博敬

ページ範囲:P.474 - P.476

BPSの概念と評価法
 成人のvital sign,あるいは新生児でのアプガースコアを用いて健常性を評価する方法は,ひとつのBiophysical profile scoringである.胎児においては,1960〜1970年代の研究1,2)によって,心拍数変動は中枢神経系の発達およびその活動性と密接な関連を有することが明らかとなり.ひとつのbiophysical variableであるとの認識から現在はNSTやCSTに応用されている.しかしながら,この方法は妊娠週数や胎児中枢神経系の日内リズムの存在によって,短時間の観察では偽陽性率が高くなることが問題となった3,4)
 このような背景からManningら5)は,動物実験および超音波断層法を用いたヒト胎児の観察から.低酸素状態や疾病胎児では体幹,四肢の運動および呼吸様運動が減少すること6,7),さらに子宮内発育遅延例では羊水量が減少すること8)に着目した.このことからNSTに呼吸様運動,体幹の運動,四肢の運動および羊水量を加えた5つの項目からなるBPSを考案した(表1).実際には,前記の5項目を定量的に評価し,おのおのの指標に対して正常では2点異常では0点を付加して,総得点をbiophysical scoreとする.

6.REM, Non-REM睡眠運動

著者: 前田博敬

ページ範囲:P.478 - P.480

眼球運動
眼球運動の観察
 超音波電子スキャンを用いて,眼窩を通る胎児頭部の横断面像を求めれば図1左に示すような像が得られる.この断面は,はじめに胎児の大横径の計測に用いられている頭部の横断像を求め,ついで,プローブを児の尾側方向にわずかに平行移動することによって定めることができる.レンズはその遠近両端が眼球の赤道部よりやや前極側に位置する1対の点として描写される1).眼球内には,レンズの他に強いエコー源となる構造物が存在しないので,レンズを示す輝点は眼球運動をみるマーカーとなる.

異常妊娠

1.枯死卵

著者: 平野秀人 ,   津田晃 ,   田中俊誠 ,   村田純治

ページ範囲:P.484 - P.486

この疾患の超音波像 Nyberg DAの定義(経腹的超音波断層法による場合)
 1 胎芽を認めない長径25mm以上の胎嚢.
 2 卵黄嚢を認めない長径20mm以上の胎嚢.

2.卵膜下血腫

著者: 今井史郎

ページ範囲:P.488 - P.489

この疾患の超音波像の特徴
1 子宮内に見られ,胎嚢(GS)と明確に区別できるecho freespace(以下EFSと略す)
2 通常は妊娠初期(6週から15週頃まで)に見られる.

3.頸管無力症

著者: 沖津修

ページ範囲:P.490 - P.493

この疾患の超音波像(図1)
1 内子宮口の開大(妊娠30週未満で6mm以上)
2 頸管長の短縮(妊娠週数に応じた平均頸管長−1.5SD以下)(図2)

4.筋腫合併妊娠

著者: 南邦弘

ページ範囲:P.494 - P.496

本疾患の超音波像
 1 妊娠に合併した筋腫はその大きさ,位置,性状がマジックのように急激に 変化するので全経過を通してとらえるのはむずかしい.
 2 後壁粘膜下筋腫は胎盤早期剥離の原因になるので早期の診断を要する.

5.子宮外妊娠

著者: 千石一雄 ,   石川睦男

ページ範囲:P.498 - P.499

この疾患の超音波像
1 子宮外のgestational sacおよび胎芽像
2 子宮内gestational sacの欠如

6.胎盤の異常

著者: 近藤俊吾 ,   藤盛嘉章 ,   高橋通 ,   相馬廣明 ,   畑俊夫

ページ範囲:P.500 - P.502

前置胎盤
この疾患の超音波像
 1 子宮下部に位置する,子宮筋層より高輝度でほぼ均一なび漫性点状エコー像を有する胎盤の存在.
 2 妊娠初期〜中期にかけて,比較的多くの症例で認められるが,週数の進行によるmigration(位置移動)が見られることが多い.

7.胎盤の老化

著者: 井坂恵一

ページ範囲:P.504 - P.506

この疾患の超音波像
 通常,妊娠後期に特徴的超音波像として観察することができ,下記のごとく分類される(図,Grannumの分類).
 Grade O:絨毛膜板はsmoothで,胎盤実質エコーは均質性.

8.臍帯の異常

著者: 鮫島浩

ページ範囲:P.508 - P.510

臍帯巻絡
<症例1> 児頭,頸部の縦断像
 膀帯の断面が観察される.

9.羊水量の異常

著者: 鮫島浩

ページ範囲:P.512 - P.513

羊水量の測定方法
・いろいろな方法が提唱されているが,臨床的な評価がなされ,汎用されているものは,羊水ポケットと羊水インデックス(AFI)である.

胎児異常

2.IUGR(子宮内胎児発育遅延)

著者: 岩田守弘

ページ範囲:P.554 - P.555

ドップラー血流計測所見
 1 臍帯動脈におけるRIやPIの上昇.
 2 胎児中大脳動脈におけるRIやPIの低下.

3.双胎間輸血症候群

著者: 平松祐司 ,   中田高公 ,   伊原直美 ,   工藤尚文

ページ範囲:P.556 - P.559

TTTSを疑う超音波像
 1 妊娠初期に一絨毛膜性双胎であることの確認.
 2 2児の大小不同.

4.臍帯穿刺法

著者: 久保智秀 ,   岡村州博

ページ範囲:P.560 - P.561

 1983年にDaffosらが報告した臍帯穿刺による胎児採血により胎児診断学は,画期的な進歩を遂げようとしている.臍帯穿刺は胎児の病態の直接評価や染色体分析,DNA診断などの胎児診断に利用される場合と臍帯血管を利用した胎児治療を行う際に必要な技術である.
 当院ではこれまでに500例以上の胎児採血を施行しており,本項では実際の手技について解説する.

1.先天異常

1)胎児先天異常のスクリーニング

著者: 中林正雄 ,   井槌慎一郎 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.516 - P.517

 胎児先天異常とは,厳密には先天奇形だけでなく先天代謝異常をも包括した言葉であるが,本邦では先天異常≒先天奇形として使われていることが多い.ここでも特集のテーマがエコー診断であることをふまえ,先天奇形に論点をしぼり稿をすすめていくことを最初にお断りする(先天代謝異常に関しての羊水診断などについては別稿を参照されたい).

2)頭部顔面異常

著者: 今井史郎

ページ範囲:P.518 - P.520

この疾患の超音波
1 頭蓋全体の欠損(無脳症)
 ・脊椎の頭側にみられるはずの胎児頭部の円形エコーがない.
 ・胎児顔面にあたる三角形のエコーを認めるだけのことが多い.

3)頸部脊椎の異常

著者: 伊原由幸 ,   塩谷雅英

ページ範囲:P.522 - P.525

頸部嚢胞状リンパ管腫cystic hygroma
症例1・2の超音波所見
・胎児の後頸部から後頭部にかけて隔壁を有する 嚢胞が認められる.

4)頭蓋内出血

著者: 川鰭市郎 ,   川添香子 ,   玉舎輝彦

ページ範囲:P.526 - P.527

この疾患の超音波像
 ■頭蓋内に脳実質と異なる輝度の像が得られれば,本疾患を疑うが,脳室 内出血の場合,出血が髄液に混じるため診断が困難となる.

5)胎児水腫

著者: 川鰭市郎 ,   川添香子 ,   玉舎輝彦

ページ範囲:P.528 - P.530

この疾患の超音波像
 1 妊娠週数が進んだ場合には,胎児の全身像を一画面に描出できないが,超音波での診断は比較的容易である.
 2 頭部の浮腫を示す.2重輪郭像および腔水症を示す.胸部,腹部の広範囲な低揮度像.

6)胎児心奇形

著者: 小林秀樹

ページ範囲:P.532 - P.535

胎児心奇形の超音波診断
 1 単心室などは妊娠15週前でも診断可能のこともあるが,複雑心奇形の 確定診断やスクリーニングは羊水量が多く,胎動も自由な妊娠28週前 後が望ましい.
 2 家族歴,糖尿病,羊水過多,胎児不整脈などのハイリスク群に注意.

7)横隔膜ヘルニア

著者: 久保隆彦

ページ範囲:P.536 - P.537

この疾患の超音波像
 1 心臓の偏位(80%以上は右側偏位).
 2 胸腔内の異常cystic echo像.

8)腹腔内異常

著者: 藤本隆夫 ,   吉田幸洋 ,   宮野武 ,   桑原慶紀

ページ範囲:P.538 - P.545

 胎児は羊水中に浮いておりしかも飲み込んだ羊水が消化管内に存在する訳であるから胎児の消化管病変は超音波検査の格好の対象となりうる.本項では胎児の消化管奇形の代表である消化管閉鎖(食道閉鎖症・十二指腸閉鎖症・小腸閉鎖症)に加え腹壁の異常(臍帯ヘルニア・腹壁破裂),卵巣嚢腫の各疾患についてその超音波像の特徴,描出・読影上のポイントに加え,出生後の治療計画上重要な画像診断上の問題を小児外科医の目で解説を加える.

9)腎・尿路奇形

著者: 佐世正勝

ページ範囲:P.548 - P.550

この疾患(異常像・状態)の超音波像
 ■妊娠20週以降、胎児腎臓は羊水の主たる産生部位となるため両側の腎臓に異常をきたした場合には羊水量の減少をきたし、特徴的な異常(ポッター症候群)を児にきたす.嚢胞を形成することが多く,胎児超音波スクリーニングで比較的容易に検出可能である.

10)四肢・骨盤の奇形

著者: 石松順嗣 ,   綱脇現

ページ範囲:P.552 - P.553

四肢短縮症(骨形成不全)
 描出のポイント
・大腿骨長や上腕骨長を計測すれば診断は容易である.

知っておきたい他科疾患の超音波像

腸管

著者: 岡部純弘 ,   冨田周介

ページ範囲:P.564 - P.572

 急性発症した腹痛患者の診断において,超音波検査は第一選択となる検査法と考えられる.とくに下腹部を中心とした急性疾患において,婦人科疾患との鑑別が必要となるのは主として腸疾患と思われる.したがって,本章では腸疾患の超音波像を中心とした.
 正常腸管の超音波検査は,腸管内に含まれるガスに妨げられるため,観察が困難なことが多い.しかし,腸管のさまざまな病変は何らかの腸管壁の肥厚や拡張,また2所的な所見として腹水の貯留などが描出され,これらの像の形態から臨床診断が導き出される.以下,腸管の異常像を具体的な疾患像を中心に概説する.

トピックス

1.胎児心房圧と胎児心拍数との関連

著者: 谷頭幸 ,   樋口誠一 ,   松浦亨

ページ範囲:P.574 - P.578

●はじめに
 胎児の心拍数の制御機構は複雑であり,また胎児の発育とともに変化するためいまだ不明な点が多いが,心拍数に影響を及ぼす因子としては表のようなものが挙げられる1).これらの胎児心拍数制御機構のうち,上位中枢の働きや内分泌ホルモンなどの変化をヒト胎児において非侵襲的にとらえることは難しいが,心臓自身の運動や血流の変化は超音波カラードップラー法およびパルスドップラー法を用いると観察することができる.すなわち下大静脈血流波形や心室への流入波形を記録し,計測することによってヒト胎児において非侵襲的に心臓の運動機構を知ることが容易である.
 われわれは,胎児期の心臓の運動は中枢神経系などの発達する以前の妊娠初期から観察されるものであるから心臓筋自身の運動や心臓の原始反射のようなものが存在するのではないかという考えから,これまで心臓の収縮および伸展と胎児心拍数との関連を検討してきた2-4)ので以下にその方法と結果の概要を示す.

2.超音波所見と染色体異常

著者: 岡田節男 ,   鈴森薫

ページ範囲:P.580 - P.583

 近年,胎児の形態異常は超音波断層法により妊娠のより早期に,また正確に診断が可能となっている.形態異常が胎児に認められた場合,胎児および母体に対し施行された他の検査結果を総合評価し,胎児の予後の推定や胎児治療適否の判断などが行われる.一方,形態異常もしくは先天奇形は染色体異常症における一般的な症状である.実際に,超音波検査で形態異常を認めた胎児における染色体異常頻度についての報告では,その頻度が13〜18.6%であったとされている1-3).ある種の染色体異常症の予後は不良であるため,形態異常胎児における染色体異常の有無は,その後の妊娠管理上,重要な情報となる.
 また,染色体異常(主に常染色体トリソミー)を有する胎児は発生初期からさまざまな形態異常や機能異常を伴うため,高頻度で自然流産や胎内死亡に至り,また出生した場合にもさまざまな障害を持つことが多い.これらの検出のため従来,出生頻度の高い高齢妊婦に対し羊水検査などが行われているが,最近では,母体血清マーカーや超音波検査による妊娠早期のスクリーニングが検討されている.本稿では超音波検査による染色体異常のスクリーニングおよび代表的な染色体異常の超音波所見について示す.

3.超音波画像からみた切迫早産の子宮頸部所見

著者: 石原楷輔

ページ範囲:P.584 - P.588

 早産の微候をいち早く察知するには,まず,患者の些細な訴えをおかしいと感知する医師の感性と注意深い内診が基本となるであろう.しかし,患者のわずかな症状を取捨選択する能力や内診による判断力は経験年数や熟練度によりかなり個人差があるのは否定できない,そこで客観的な評価法を組み込むことでより落差のない判断が求められるが,分娩監視装置による子宮収縮の検討はその一つである.さらに最近では経腟超音波断層法による頸管の評価が有用であると認識されるようになった.
 超音波画像から頸部を評価する場合,通常,頸管の長さと内子宮口の形態が重要な観察ポイントとされている.頸管長の短縮は切迫流早産の重要な所見で,内子宮口の開大は頸管無力症の決定的所見であるが,頸部の熟化を評価する所見はなかった.

4.妊娠初期のパルスドップラー

著者: 夫律子 ,   青野敏博

ページ範囲:P.591 - P.595

 昨今,経腟超音波法の普及により妊娠初期の子宮内の状態が手に取るようにわかるようになってきた.また,カラードップラーやパルスドップラーを用いることにより,妊娠中期・後期における胎児胎盤の血流状態を明らかにでき,広く日常臨床に応用されるようになっている.最近では,カラードップラー,パルスドップラー機能を兼ね備えた経膣プローブの登場により,妊娠のごく初期から子宮胎盤血流,胎児血流の観察が可能となり,1990年頃から報告が散見されるようになってきた1-5)
 われわれはAloka SSD−2000, SSD−3000と5.OMHz, 7.5 MHz経腟プローブ,3.5 MHz経腹プローブを用いて正常妊娠における妊娠前半期の子宮動脈,らせん動脈,臍帯動静脈の観察を行った.妊娠週数は妊娠8〜10週でのCRLにより補正し,妊娠15週までは経膣超音波を,16週以後は経腹超音波を用いた.患者は膀胱空虚状態で砕石位または仰臥位とし,すべての観察は1人の検者により行われた.各動脈波形はRI(resistanceindex)およびPI(pulsatility index)を測定し評価した.

5.Sonohysterograpy(SHG)

著者: 斉藤寿一郎 ,   藤脇伸一郎 ,   渡辺潤一郎 ,   堀越裕史 ,   石塚文平 ,   雨宮章 ,   作山攜子

ページ範囲:P.596 - P.602

●はじめに
 子宮腔内病変の診断には画像検査を用いることが多く,なかでも経腟超音波は子宮卵管造影やMRIに比べて手軽で非侵襲的な検査法である.
 Sonohysterography(以下SHGと略す)1-3)は子宮内腔にfree spaceを作り,それをsonicwindowとして経腟超音波で子宮内腔と子宮筋層を観察する検査法であり,1988年にドイツのDei—chert U1)が最初に報告した.SHGは子宮卵管造影と経腟超音波の両者の長所を兼ね備え,子宮腔内病変の診断に不可欠な子宮鏡検査の弱点である子宮筋層の観察も可能な,簡便で優れた診断能力を持った画期的な方法である.

6.経直腸的超音波検査の効用

著者: 山田拓己

ページ範囲:P.604 - P.607

 腹圧性尿失禁の手術療法としてPereyra法やその変法およびStamey法などの膀胱頸部吊り上げ術1-5)が主流になりつつあるが,吊り上げる位置や吊り上げる張力の設定が手術成績を大きく左右する.
 吊り上げる位置は,膀胱頸部に置いた尿道留置カテーテルのバルーンを,術者の指にて触知することによって決定されるが,バルーンがずれて位置を誤認することがある.吊り上げる位置が膀胱頸部より頭側に寄りすぎると,吊り上げの効果が不十分となるので尿失禁が治癒しない.逆に膀胱頸部より遠位になると,尿道そのものを吊り上げるので尿道が屈曲して排尿困難が生じる.

7.血管拍動波形

著者: 森晃 ,   中林正雄 ,   武田佳彦

ページ範囲:P.608 - P.612

●はじめに
 現在,超音波断層像(B-mode)における診断法は,ほぼ確率されたと言えるほど進歩した.しかしながら,それ以外の手法においては,ドップラー診断法以外には,組織診断法などが試みられたものの,一般的な診断法として顕著な発展がみられない.
 また,三次元超音波の開発も進められているが,立体画像の作成までの時間的間題,あるいは画像の生理学的意味合いの欠如(機能的評価,弁の動き,心室壁の動きなどの評価),装置が高額であることなどから一般的使用には至っていない.

8.3次元超音波

著者: 馬場一憲 ,   岡井崇 ,   武谷雄二

ページ範囲:P.614 - P.616

●はじめに
 超音波(断層)診断装置は,産婦人科医療全般にわたって,革命的ともいえる大変革をもたらした.なかでも,最大の功績は,産科領域において医療の対象外におかれていた胎児を医療対象とした点であろう.現在,わが国においては,ほとんどすべての産婦人科に超音波診断装置が普及しており,それなしの産科医療は成り立たないという状況にまで至っている.
 しかしながら,断層像から胎児の3次元構造を理解するには相当の熟練と多くの検査時間を費やさなければならず,必ずしもすべての胎児に対して,正確な診断がなされているとは言いがたいのが実情である.また,胎児の3次元的構造は,プローブを操作しながら検査を行っている医師の頭の中で.おのおのの経験に応じて構築されるのみで,客観性,再現性が保証されていない.また,得られた3次元情報を記録に残したり,他の医師や家族に伝えることも容易ではない.

連載 シリーズ 胎芽の発育と形態形成・4

顔面の発生

著者: 塩田浩平 ,   上部千賀子

ページ範囲:P.363 - P.365

 第4週に,頭部前端部の隆起である前頭鼻隆起frontonasal processが大きくなり,口窩stomodeumにかぶさるように突出してくる.同時に,口窩は,側面を上顎隆起,下方を下顎隆起(ともに第一鰓弓)によって囲まれる(図1).第4週終りから第5週初めにかけて,前頭鼻隆起の前外側部で,前脳の誘導によって皮膚外胚葉が肥厚し,鼻板nasal placodeが形成される(図2).間もなく鼻板の中央部が陥凹して鼻窩nasal pitができるが,これが外鼻孔の始まりである(図3).鼻窩が深くなると同時に,その周囲の組織が肥厚して馬蹄形に隆起し,その馬蹄形の先端が内側鼻隆起medial nasal processと外側鼻隆起Iateralnasal processになる(図4).
 内側鼻隆起は外側鼻隆起よりも発育が速く,内側鼻隆起は外側から発達してきた上顎隆起と癒合して,ここに上口唇の基礎ができる(図5).また,左右の内側鼻隆起が中央部で癒合して,ひと続きの上口唇が形成される(図6〜8).左右の内側鼻隆起が癒合してできる前上顎部(前上顎口蓋,前顎骨)premaxillaから,上口唇正中部および人中philtrum,一次口蓋primary palateができる.なお,内側鼻隆起と上顎隆起が癒合する際には,癒合部位の上皮にプログラム細胞死(アポトーシスapoptosis)が起こる.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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