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連載 シリーズ 胎芽の発育と形態形成・4
顔面の発生
著者: 塩田浩平12 上部千賀子2
所属機関: 1京都大学医学研究科生体構造医学講座(形態形成機構学) 2京都大学医学部附属先天異常標本解析センター
ページ範囲:P.363 - P.365
文献購入ページに移動内側鼻隆起は外側鼻隆起よりも発育が速く,内側鼻隆起は外側から発達してきた上顎隆起と癒合して,ここに上口唇の基礎ができる(図5).また,左右の内側鼻隆起が中央部で癒合して,ひと続きの上口唇が形成される(図6〜8).左右の内側鼻隆起が癒合してできる前上顎部(前上顎口蓋,前顎骨)premaxillaから,上口唇正中部および人中philtrum,一次口蓋primary palateができる.なお,内側鼻隆起と上顎隆起が癒合する際には,癒合部位の上皮にプログラム細胞死(アポトーシスapoptosis)が起こる.
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