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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻4号

1996年04月発行

文献概要

今月の臨床 産婦人科エコー診断—撮り方,読み方のこつとポイント 正常妊娠

2.妊娠週数の補正

著者: 竹村秀雄1

所属機関: 1小阪産病院

ページ範囲:P.466 - P.467

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 妊娠期間の表現法として,発生学では受精日を第1日(胎齢1週1日)としているが,産科の臨床においては最終月経の開始口を妊娠0週0日として計算し,妊娠40週0日を分娩予定日とすることになっている.この方法は月経周期が28日型,つまり14日目に排卵があった場合には胎齢を示すことになるが,排卵が遅れたり早くなった場合はその日数を補正して分娩予定日の修正を行っておくことがのぞましい.正確な妊娠週数を知ることは,胎児発育を評価したり,切迫早産あるいは過期妊娠などに対する取り扱いを決定する上で重要であるばかりでなく,絨毛採取や羊水穿刺による染色体検査を行うタイミング,あるいはトリプルマーカーテストの判定上も欠かせないものである.
 妊娠期間を判定するための方法とそれぞれの誤差は表のようであるとされている.ここでは現在最も広く用いられている超音波検査に関して概説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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