icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻4号

1996年04月発行

今月の臨床 産婦人科エコー診断—撮り方,読み方のこつとポイント

トピックス

6.経直腸的超音波検査の効用

著者: 山田拓己1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科

ページ範囲:P.604 - P.607

文献概要

 腹圧性尿失禁の手術療法としてPereyra法やその変法およびStamey法などの膀胱頸部吊り上げ術1-5)が主流になりつつあるが,吊り上げる位置や吊り上げる張力の設定が手術成績を大きく左右する.
 吊り上げる位置は,膀胱頸部に置いた尿道留置カテーテルのバルーンを,術者の指にて触知することによって決定されるが,バルーンがずれて位置を誤認することがある.吊り上げる位置が膀胱頸部より頭側に寄りすぎると,吊り上げの効果が不十分となるので尿失禁が治癒しない.逆に膀胱頸部より遠位になると,尿道そのものを吊り上げるので尿道が屈曲して排尿困難が生じる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら