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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻5号

1996年05月発行

雑誌目次

今月の臨床 習慣流産をとめる

治療のストラテジー

著者: 青木耕治

ページ範囲:P.668 - P.672

 習慣流産の原因と考えられる検査異常はその種類により流産発症危険率がまちまちであり,また多種類の異常が混在している例も多い.さらに偶然的な異常による流産も混在しているので,治療のストラテジーの基本としては,できるだけこれらの正確な情報を理解して患者さんに十分説明し,患者さんに理論的な安心感を与えることであると思われる.よって以下に習慣流産の基本的な情報を概述する.

Overview

疫学と現況

著者: 山田秀人 ,   平山恵美 ,   藤本征一郎

ページ範囲:P.628 - P.632

 習慣流産は日常の産婦人科臨床上,全体の患者数に占める割合は決して高いとは言えない.しかし,その病因は例えば染色体異常,内分泌異常,子宮奇形,自己免疫疾患などに代表されるように複雑かつ多様であるという臨床上の問題点が存在する.また,習慣流産症例で観察された病態が必ずしも習慣流産の原因とは確定できないし,観察された検査値異常が必ずしも習慣流産の原因と関連しているという保証はないという別の問題点が存在する.つまり,習慣流産症例で観察された病態や異常は,偶然,または単に流産を繰り返した結果である可能性もあり,習慣流産における原因との関連性の強さは,観察された個々の病態や異常によって異なることを認識しなければならない.本稿では,習慣流産の定義と疫学について述べるとともに,1992年5月から1995年6月の間に北大産婦人科不育症外来で管理を行った不育症症例の原因と観察された検査値異常をまとめ,習慣流産の原因と結果の関係(因果関係)について考察する.

病因を探る

1.夫婦間の染色体異常

著者: 大濱紘三 ,   三春範夫

ページ範囲:P.634 - P.637

 これまでの研究により,卵子の約20〜25%,精子の約10%が染色体異常であることが明らかにされており,さらに受精過程において発生する異常を加えると受精卵の40〜50%は染色体異常であると推定される.また,妊娠6〜8週における胎芽の染色体異常率は5〜6%,新生児での異常率は0.6%であることから,染色体異常妊卵(児)の大部分は妊娠初期に死亡,排泄されることとなるが,事実,自然流産児の分析結果をみても,その50〜70%に染色体異常が認められている.
 これらの成績から流産と染色体異常との関連はきわめて大きいことが認識されるようになり,とくに1962年にSchmid1)が習慣流産夫婦には転座保因者の率が高いことを報告した以後は,習慣流産の原因検索としての染色体検索は不可欠とされるようになった.ここでは習慣流産夫婦にみられる染色体異常の種類と頻度について述べるとともに,それらの異常がどのように流産と関連しているかについて概説する.

2.胎児の染色体異常

著者: 前田徹

ページ範囲:P.638 - P.640

 臨床的に認知される妊娠のおよそ15〜20%が自然流産に終わるといわれている.その胎児側原因としては胎芽あるいは胎児自身の染色体異常が最も頻度の高いものであることはすでによく知られており,その頻度はおよそ50%といわれる.染色体異常をもつ個体の多くは妊娠早期に排除される.また,妊娠中期から後期にかけて約1%の妊娠が死産に終わり,その4〜5%にも染色体異常が発見される.この時期に発見される異常は21,18, 13トリソミーなどが大部分を占め,その頻度は新生児期の頻度の約10倍に相当する.この事実はこれらの染色体異常をもっ胎児は妊娠中期から後期に至るまでの間にも厳しい淘汰を受けていることを意味する.

3.内分泌異常

著者: 丸尾猛 ,   武木田茂樹

ページ範囲:P.642 - P.644

 習慣流産と内分泌異常のかかわりは,甲状腺機能異常が認められる場合,高い流産率を示すことが知られている.甲状腺機能異常のある婦人にはしばしば排卵障害がみられ,また排卵をみても黄体機能不全を伴うことが多く,妊娠が成立しても妊娠初期に高い流産率を示す.臨床的報告では,甲状腺機能異常合併の流産率は,甲状腺機能亢進合併の場合が26%,甲状腺機能低下合併の場合が21%であり,甲状腺機能正常妊婦での流産率13%と比較して明らかに高い1-3)
 一方.糖尿病とのかかわりでは,Miodovnikらがインスリン依存性糖尿病合併妊婦の流産率は,正常妊婦に比して高いと報告している4).Babillらは,コントロール不良の糖尿病合併妊婦の流産率は正常妊婦と比較して差を認めなかったと報告している5).妊娠初期に糖尿病コントロールが不良の場合,胎児奇形の発生率が高くなることは明らかとなっているが.糖尿病と流産の関連性については一定の見解は得られていない.

4.黄体機能不全

著者: 三橋直樹 ,   桑原慶紀

ページ範囲:P.646 - P.647

 黄体機能不全(luteal phase defect)が不妊あるいは習慣流産の原因となるかについては,いまだに議論のある問題である.概念的には黄体機能不全は黄体のプロゲステロン分泌が不十分で,子宮内膜の分泌期内膜への変化が遅れるか不十分であることと定義できる.したがって黄体機能不全があれば受精卵の着床が障害されたり,あるいは着床しても子宮内膜側の要因により流産してしまうというのはごく自然のように聞こえる.たとえば黄体機能不全が原因となっている不妊は65%あるという論文や,習慣流産の40%は黄体機能不全であり,プロゲステロンの補充でその81%が生児を得たという報告もある1).似たような報告はほとんど無数といってよいくらいに発表されている.しかし不妊症患者や習慣流産患者に黄体期のプロゲステロン補充やhCG投与などはほとんど行われていないのが現実である.ここでは黄体機能不全と習慣流産の関連について筆者の考えを述べてみる.

5.自己免疫疾患

著者: 安達知子

ページ範囲:P.648 - P.650

 習慣流産患者で抗核抗体(antinuclear anti—body:ANA)が陽性であるのをしばしば経験するが,自己免疫疾患の臨床症状のないものも多く,また,ANAのみが陽性であるもの,他の自己抗体も同時に陽性であるものなどがあり,ANA自体が妊娠維持を妨げるかいなかについては賛否両論の意見が報告されている.
 一方,SLEは,ANAをはじめとする多種多様な自己抗体を有し,以前より流死産を反復しやすいことが知られている.現在では,SLEによる反復流死産の原因は,自己免疫疾患の活動性とは別のもので,ループスアンチコアグラント(LAC)とよばれる抗リン脂質抗体(antiphospholipidantibody:APA)によって生じることが明らかにされている.しかし,APAによる流死産発症機序についてはいくつもの説があり,いまだ解明されていない.

6.子宮の形態異常

著者: 林保良 ,   大原聡 ,   岩田嘉行

ページ範囲:P.652 - P.654

 胎生期ミュラー管の発生異常から引き起こされた先天性奇形は,習慣流産または不育症の重要な原因の1つである.その頻度は不育症全体の約14〜18%を占める.近年内視鏡手術の進歩によりある子宮奇形は内視鏡下で治療できるようになった1).本稿ではおもに子宮奇形の分類,流早産との関係,不妊との関係,診断および最新の治療について解説してみたい.

7.頸管因子

著者: 平川舜

ページ範囲:P.656 - P.659

習慣性流産と頸管因子
 習慣性流産で頸管因子が原因となるのは後期流産期(妊娠12週以降22週未満)で,なかでも頸管不全(頸管無力症)が流産の大きな原因となっている.頸管不全は反復しやすく,したがって習慣性流産患者に高頻度に分布する.
 八神らは,頸管の軟化,短縮,開大(内子宮口が2cm以上開大)した場合を頸管無力症の診断基準としている1)

8.HLA適合

著者: 牧野恒久 ,   善方菊夫 ,   勝沼潤子

ページ範囲:P.660 - P.661

 一般に自然流産の発症頻度は約10〜15%といわれており,その約85%は妊娠14週までに生じている18).最近の高感度のhCGの測定法の普及によりごく初期段階での流産も診断可能となり,生殖のロスの頻度は30〜60%に達するのではないかという考え方もみられるようになった12)
 原因不明の習慣流産患者では,夫婦間のHLAが関与した,いわゆる免疫学的習慣流産と呼ばれる一群があり,各施設においてさまざまな研究・報告がなされている.

9.感染症

著者: 千村哲朗

ページ範囲:P.662 - P.663

 習慣流産の病因としての感染症の意義は,流産の病因と背景が複雑でかつ多岐にわたるため,多くの他因子を除外し感染症候が顕著な症例以外はその診断は困難な場合が多い.また,流産自体も妊娠12週未満(早期流産)と妊娠22週未満(後期流産)において,その病因が異なる場合が多く,感染関与が明らかに診断されても早期流産期では治療上での制約を受けざるをえない.
 流産期の感染症は経胎盤感染と上行感染ルートによるが,習慣流産ではウイルス・細菌・その他微生物のキャリアの状態にあるか,再感染をくり返す背景にあるといえよう(図).現在までに流産との関連性が報告されている主要病原微生物を表1に示す.

10.心因性因子

著者: 金上宣夫

ページ範囲:P.664 - P.666

 習慣流産の病因としては,心因性因子のなかにはっきりした直接的なものはないと思うが,間接的には心因性因子の関与は深い.流産が繰り返されるほど心理的には負の方向に影響が強くなる.
 文献的には,1985年Mowbray1)らが習慣流産の治療として夫のリンパ球を用いて免疫治療を行っている.有効率をみるために治療群と比較するためのコントロール群にプラセボとして妊婦自身の血液を使っている.この成績では成功率は治療群77%,コントロール群37%で治療群で有意に有効性が認められている.しかしHo2)らの報告でもコントロール群にプラセボとして妊婦自身の血液を使っているが,治療群の有効率は79.5%,コントロール群では65.3%で治療群のほうが高いものの有意差は認められていない.Cauchi3)らの報告ではコントロール群に生理的食塩水を用いているが,この成績では治療群の成功率は62%,コントロール群では76%と両者に有意差はなくむしろコントロール群のほうが成績はよくなっている.

病因をめぐるControversy

1.安静療法は有効か

著者: 中井祐一郎 ,   今中基晴 ,   荻田幸雄

ページ範囲:P.674 - P.676

 習慣流産とは,自然流産を3回以上繰り返したものと明確に定義されているが,その原因・病態は千差万別であり,その診断はいわば症候群としてのものに過ぎないと考えられる.したがって,その治療としての安静療法の意義を,一義的に評価をするのは不可能であり,多岐にわたる原因の個々について,安静療法の意義を検討する必要がある.さらに,切迫流産に対する安静療法については,多くの医師がその意義について認めているにもかかわらず1),詳細な検討は見当たらないようである.このように,安静療法の意義については常識でありながら,その臨床的意義については曖昧な点を残しているのが現状といえる.そこで,本稿では,習慣流産の主たる原因のそれぞれにおける安静の意義についてあらためて考察を加えてみたい.

2.免疫療法の有用性

著者: 田中忠夫 ,   秋山芳晃 ,   山田恭輔

ページ範囲:P.678 - P.681

 習慣流産の中には,同種移植片としての胎児が免疫学的に拒絶されることによって起こるものがあるとされており,症例夫婦に対して施行される諸検査で異常を認めない,いわゆる原因不明のものを,臨床的には同種免疫の異常による流産と推定してきた.また,移植免疫学的立場からの同種移植片の拒絶反応に関する検討からは,妊娠母体の胎児抗原に対する不応答性,すなわち遮断抗体の欠如などに流産の原因を求める報告が多くなされてきた.そして,そのような症例に対して夫リンパ球などを用いた免疫療法が行われてきており,多くの報告では高い妊娠維持率を得ているが,無治療症例との間にその差がないとするものもあり,少なくとも免疫療法の臨床的有用性に関しては必ずしも意見の一致をみていないのが現状である.
 その要因として;①免疫学的妊娠維持機構の全容がいまだ明らかではない.②また,免疫学的な胎児の拒絶が流産の原因であると確定し得る症例を抽出する方法が確立されておらず,現行の除外診断に頼るしかない.③したがって,臨床的治療効果を評価するcontrolled trialの条件設定が難しく,十分になされていない,などが挙げられる.

3.子宮収縮抑制剤の予防的投与の是非

著者: 杉本充弘

ページ範囲:P.682 - P.686

 習慣流産患者が妊娠した場合,胎児心拍動が確認されたのちにも流産の頻度は高く,切迫流産の管理を必要とする例が多い.また早産率も高く,切迫早産の管理を必要とする例はさらに高率である1).一方,習慣流産の病因は多因子であり,また病因が特定できないことも多い.その場合,切迫流産の治療は対症的なものにならざるをえない.また子宮奇形など病因が特定されている場合でも,妊娠12週以後の後期切迫流産は子宮収縮に伴う下腹痛,下腹部緊満感,腰痛,子宮出血を症状とすることが多い.したがって後期切迫流産の治療に子宮収縮抑制剤が投与されることが多く,子宮収縮抑制剤の有用性の報告1-3)もみられる.
 しかしながら,後期切迫流産から切迫早産に継続する病態の管理はいまだ不明確な部分があり,子宮収縮抑制剤についてもその使用法と効果,副作用が十分理解され使用されているとは思われない.そこで,まず現在比較的よく使用されている子宮収縮抑制剤の副作用と有用性を考察したうえで,習慣流産患者に子宮収縮抑制剤を予防的に投与することの是非について検討を加えたい.

4.子宮形成術の効果

著者: 松浦講平 ,   岡村均

ページ範囲:P.687 - P.689

 流産反復の治療目的に施行される外科的形成術の適応と効果を,その頻度と歴史的にみた術式の変遷とその効果の面から考察する.

5.予防的頸管縫縮術は有効か

著者: 河上征治 ,   廣田穰 ,   西尾瑞香

ページ範囲:P.690 - P.694

 晩婚・晩産,少産・少死の時代を迎え,周産期管理の重要性はますます大きな意味を持つようになってきた.妊娠の維持継続の異常としては,流産と早産が挙げられるが,なかでも習慣流産は妊娠が成立しても挙児を得られないことから,患者本人と患者家族の生児獲得への願望は,ある意味では不妊症患者のそれよりも強いといえる.習慣流産の原因には,母体因子(子宮異常,内分泌異常,感染症,自己免疫疾患)や夫婦由来の因子(染色体異常),母児関連因子(血液型不適合,免疫学的因子)のほか,原因の解析ができず治療に苦慮する症例も少なくない.また一方,日常臨床においては、自然淘汰に逆行して流産の治療を行うべきかいなかを迷う例も多い.
 頸管無力症に対する頸管縫縮術の有効性—とくに予防的頸管縫縮術の有効性の評価はコントロールを設定することが臨床上困難ではあるが,術後の生児獲得の可否を結果として明確にすることができることから,以下ではこの観点より頸管縫縮術の有効性を考察した.

6.子宮内感染の関与とその治療:腟・頸管洗浄の有用性

著者: 松崎昇 ,   下屋浩一郎 ,   奥平吉雄

ページ範囲:P.696 - P.699

 日本産婦人科学会用語委員会の習慣流産の定義によれば,「連続3回以上の自然流産の繰り返しのあるもの」となっている.これには原発習慣流産と続発習慣流産が含まれ,前者は自然流産を反復する場合を指し,後者は妊娠22週以降の分娩を経験した後に流産を反復する場合を指している.その原因には表1に示したものが含まれ,表2に示すような検査が行われて原因の確定診断が行われている.
 最近,習慣流産の治療に,抗リン脂質抗体の関与とその治療や,習慣流産患者に対する夫リンパ球免疫療法などが注目を浴び,良好な治療成績が多施設より報告されている.本特集でも他稿でその点に触れられるものと思うが,本稿では最近ではあまり注目を浴びていない子宮内感染症による習慣流産とそれらに対する腟・頸管の洗浄の有用性を含めた最近の治療指針を記してみたい.

7.卵膜下血腫吸引法の是非

著者: 原量宏 ,   柳原敏宏 ,   神保利春

ページ範囲:P.700 - P.703

 超音波診断,内分泌学,および生殖免疫学の発達により,従来は不明であった妊娠初期流産の病態が解明され,ようやくその取扱いが病態ごとに個別化される時代になってきた.初期流産の大部分は染色体異常による胎芽死亡や内分泌学的,免疫学的な異常が原因とされ,心拍動がいったん確認された場合には,たとえ出血をともなっても,流産に陥る頻度は低く数%以内とされている.しかしながら心拍動が認められた症例のうちで,出血が長期に持続する症例においては,結果的に流産に陥ることが経験され,これらの症例では子宮内にしばしばエコーフリースペースを認めることがある.ただしこのエコーフリースペースは,妊娠初期の絨毛膜と羊膜の間に存在する生理的な絨毛膜腔と,実際に卵膜と子宮壁の間に存在する卵膜下血腫とはどのように区別するのか,また血腫であった場合の.胎児の発育や予後との関係,胎盤の発育,治療法などに関しては不明な点が残されていた.本稿では,これらの点に関し超音波画像診断で得られた所見を中心に,卵膜下血腫と周郭胎盤形成の関係,胎児発育との関係,さらに血腫吸引法の是非に関して解説する.

8.習慣性流産における抗凝固療法の有効性

著者: 杉村基 ,   金山尚裕 ,   寺尾俊彦

ページ範囲:P.704 - P.706

抗リン脂質抗体症候群とはなにか?
 習慣性流産の原因となる病態の一つに,免疫異常がかかわると多くの研究者より報告がなされるようになったのは,1980年代の中頃からのことである1).とくに血栓症,もしくは血小板減少症を合併し,反復性流産,子宮内胎児死亡を示す患者に抗リン脂質抗体陽性者が多く認められたことから抗リン脂質抗体症候群ととらえるようになってきている.
 最近では反復性流産,子宮内胎児死亡との関連のみならず,こうした自己抗体と重症妊娠中毒症との関係も報告されつつあり,ほぼ定着した疾患概念といってよい.

連載 シリーズ 胎芽の発育と形態形成・5

脳の発生

著者: 塩田浩平 ,   上部千賀子

ページ範囲:P.623 - P.625

 第4週に神経管が閉じる頃,その頭方端が膨らんで3つの一次脳胞(前脳胞,中脳胞,菱脳胞)ができる(図1—a).やがて前脳が間脳と終脳に,菱脳が後脳と髄脳に分かれる(二次脳胞).終脳は発達して後に大脳半球を形成し,中の腔が側脳室となる(図1—b, c).後脳からは橋と小脳が,髄脳からは延髄が発生する.成人の脳溝に対応する溝は5か月後半から現われるが(図2, 3),脳溝の発達や脳重量の増加は胎生期後半から周生期にかけて顕著になる.これはニューロンの伸長,シナプス形成,樹状突起の発達,髄鞘形成などに伴うものである.
 前脳胞から左右の終脳胞ができる過程に異常が起こると,大脳半球の分割と嗅脳の形成が障害され,全前脳胞症holoprosencephalyと総称される奇形が生じる.全前脳胞症は,脳の奇形に対応した特異な顔貌の異常を伴うのが特徴で,最も極端な場合には単眼症となる.より軽度な型としては,篩頭症,猿頭症,正中唇裂を伴う無嗅脳症などがある.

Estrogen Series・4

更年期後のエストロゲン長期投与にともなう死亡率の減少

著者: 矢沢珪二郎

ページ範囲:P.708 - P.709

 エストロゲン使用の長短は広く議論されてきた.エストロゲンの使用により死亡率が減少することは,すでに多くの研究により指摘されているところである.しかし,その減少率は11〜46%とさまざまである1, 2)他方,エストロゲンの使用が死亡率減少をもたらさない,という結論を出した研究もある3)
 筆者らはエストロゲンの長期使用者群(A)と非使用者群(B)とを比較検討してみた.エストロゲン使用者群(A)は232名で,その全員が更年期開始後3年以内にエストロゲンの服用をはじめ,少なくとも5年は使用したものである.エストロゲン使用の期間は平均26.8±6.9(SD)である.(B)群は(A)群と年齢のマッチした222名の更年期後の女性である.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン—私のノウハウ

腹式単純子宮全摘術—電気メスを用いたAldridge変法

著者: 安藤昭彦 ,   長竹弘子

ページ範囲:P.710 - P.710

 おもに子宮筋腫などの子宮良性疾患に適用される腹式単純子宮全摘術は,我々臨床産婦人科医にとって最も基本的な術式であり,執刀する機会も多い.それだけに大筋では術式に大差はないものの,細かいところでは各施設,各術者により症例に合わせてさまざまな工夫がなされている.
 通常の子宮筋腫例では筋膜外子宮全摘術で十分であるが,子宮内膜症などによる骨盤内臓器癒着症例では子宮傍結合織や基靱帯切断の際に非常に困難を感じることがある.また尿管損傷も危惧され,場合によっては腟上部切断術を余儀なくされることもある.このようなとき筆者は電気メスによる筋膜内子宮全摘術式(Aldridge変法)を好んで用いている.

皮下埋め込み型Reservoir(リザーバー)使用時における合併症防止法

著者: 森塚威次郎

ページ範囲:P.711 - P.711

 近年,腹腔内悪性病変の治療のために,腹腔用皮下埋め込み型Reservoir(リザーバー)を皮下組織内に設置固定し,これに接続する腹腔内留置カテーテル(チューブ)より制癌剤を必要に応じて繰り返し投与することにより治療成績の向上が図られている.とくに進行卵巣癌の治療において化学療法(化療)施行時に本法の果たす役割は重要であり,長期間にわたり腹腔内病変が局在,あるいは残存しやすいという卵巣癌特有の病態から腹腔内投与法(ip)が有力な投与ルートとして注目され,多数の報告がなされている.従来は報告のほとんどがシスプラチン(CDDP)とカルボプラチンCBDCAをともに静脈内投与法(iv)で投与し,また投与量は体表面積での計算となっていた.しかし1989年Calvertの報告以来,化療施行時のCBDCAの投与量は体表面積よりも腎機能を指標とした投与法がより適切であるとされ,すでに本法を採用し治療を開始している施設も多い.

産科外来超音波診断・15

—妊婦外来での超音波スクリーニング—胎児腹部の異常(2):臍滞ヘルニア,腹壁破裂,仙尾部奇形腫

著者: 伊原由幸 ,   清水卓

ページ範囲:P.715 - P.721

はじめに
 胎児の腹壁から外向性に突出するような異常エコーがあれば膀帯ヘルニア,腹壁破裂,仙尾部奇形腫などを考える.突出エコーは,臍帯ヘルニアと腹壁破裂では腹部前方に位置し,その実体は腹部臓器である.奇形腫では腹部下方あるいは後方に位置し,実体は腫瘍そのものである.これらは前回述べた消化管閉鎖1)と同様に(重篤な合併奇形がなければ)第3次センターへ母体搬送され,適切な分娩時期が選択され,出生後迅速に手術が実施されれば救命できる可能性がある.そこで出生前の診断が重要になってくる.

症例

子宮付属器欠損について—自験例と文献的考察

著者: 山本勉 ,   長沢敢 ,   野島美知夫 ,   平間とき葉

ページ範囲:P.723 - P.729

 付属器欠損は女性生殖器の先天異常のなかではきわめてまれである.今回,われわれは2例の卵巣および卵管同時欠損症例を経験した.1例は子宮体癌にて開腹時左付属器の欠損,他の1例は子宮外妊娠にて開腹時に右付属器欠損が認められた症例である.付属器欠損は文献的には卵巣のみ,卵管のみ,あるいは卵巣および卵管の同時欠損などのタイプが報告されている.その成因は後天的に付属器の捻転によって発生する場合,あるいは先天的な発生の過程で問題が生じ,欠損となる場合などが考えられている.捻転の時期については胎児期,幼小児期,思春期あるいは性成熟期などさまざまな時期が推定され,また発生異常に関しては,ミュラー管そのものの発生異常よりも,むしろミュラー管発育過程での部分的血行障害あるいは局所損傷などが考えられている.付属器欠損は開腹時あるいは腹腔鏡検査時に偶然発見されることがほとんどで,術前に確定診断することは難しい.

選択的子宮動脈塞栓術が有用であった頸管妊娠の1例

著者: 葛西真由美 ,   黒田ゆかり ,   細谷地昭 ,   今井俊彦 ,   飯田肇 ,   鈴木博 ,   石川一郎 ,   佐々木康夫 ,   西島光茂

ページ範囲:P.731 - P.735

 頸管妊娠は未産婦に多い傾向があり,しばしば妊孕性温存が望まれる、このため,近年では,MTX(Methotrexate)を中心とした化学療法による保存的治療も試みられるようになってきた.しかし,胎児心拍陽性例あるいはhCG高値例では,大出血をきたし,保存的治療が無効である症例も多い,今回われわれは,未産婦の胎児心拍陽性頸管妊娠に対し,まず,子宮温存を第一に考え,選択的子宮動脈塞栓術を行うことにより止血をはかり,その後に子宮頸管内容清掃術を施行した.さらに.残存villiに対してはMTX投与による補充療法を行った.その結果,ほとんど出血することなく早期に完治させることができた症例を経験した.また本症の診断においては経腟超音波検査のみならず,MRI検査が非常に有用であったので報告する.

薬の臨床

男性不妊症例に対する薬物療法について

著者: 五味淵秀人 ,   濱井葉子 ,   箕浦茂樹 ,   貝原学

ページ範囲:P.737 - P.740

 男性不妊症(特発性造精機転障害)症例に対する薬物療法の有効性と特徴について比較検討した.検討は牛車腎気丸(44例),人参養栄湯(17例),カリクレイン(16例)の77例に行った.牛車腎気丸と人参養栄湯ではともに早期より精液所見とくに運動率の改善がみられ,投与3か月ほどで3〜4割の症例が正常にまで回復した.投与4〜5か月でおよそ3割に妊娠が成立した.しかし,さらに投与を続けると半数の症例では効果が減弱した.一方,カリクレインでは回復に約半年を要し,正常域あるいはこれに近くまで回復した症例が妊娠した.結果的に妊娠率に差はなかった.また,治療前の精液所見が精子無力症の症例では漢方が有効であったが,前値より妊娠を予測することは不可能であった.以上より,各薬剤の効果の特徴を考えながら薬物療法を行うことがよいと考えられた.

婦人科悪性腫瘍治療時の塩酸グラニセトロンの制吐効果—とくに複数コース反復投与における効果の変化を中心に

著者: 斎藤憲康 ,   小田隆晴 ,   佐藤文彦 ,   中原健次 ,   齋藤英和 ,   廣井正彦

ページ範囲:P.741 - P.745

 癌化学療法が長期にわたった場合の,5—HT3受容体拮抗型制吐剤である塩酸グラニセトロンの効果の変化について,卵巣癌15症例,子宮体癌8症例の計23症例,延べ85コースで検討した.複数コース反復投与で,嘔吐はよく抑制され4回投与まで効果の減弱は認められなかった.しかし,悪心や食欲は改善の度合いは著明ではなかった.有用度は87〜96%と高率で,複数コース反復投与でも変化なく,有効率でも87〜90%と高い有効率が長期間維持され,効果の減弱は認められなかった.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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