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連載 シリーズ 胎芽の発育と形態形成・5
脳の発生
著者: 塩田浩平12 上部千賀子2
所属機関: 1京都大学医学研究科生体構造医学講座(形態形成機構学) 2京都大学医学部附属先天異常標本解析センター
ページ範囲:P.623 - P.625
文献購入ページに移動前脳胞から左右の終脳胞ができる過程に異常が起こると,大脳半球の分割と嗅脳の形成が障害され,全前脳胞症holoprosencephalyと総称される奇形が生じる.全前脳胞症は,脳の奇形に対応した特異な顔貌の異常を伴うのが特徴で,最も極端な場合には単眼症となる.より軽度な型としては,篩頭症,猿頭症,正中唇裂を伴う無嗅脳症などがある.
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