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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻5号

1996年05月発行

今月の臨床 習慣流産をとめる

病因をめぐるControversy

8.習慣性流産における抗凝固療法の有効性

著者: 杉村基1 金山尚裕1 寺尾俊彦1

所属機関: 1浜松医科大学産婦人科

ページ範囲:P.704 - P.706

文献概要

抗リン脂質抗体症候群とはなにか?
 習慣性流産の原因となる病態の一つに,免疫異常がかかわると多くの研究者より報告がなされるようになったのは,1980年代の中頃からのことである1).とくに血栓症,もしくは血小板減少症を合併し,反復性流産,子宮内胎児死亡を示す患者に抗リン脂質抗体陽性者が多く認められたことから抗リン脂質抗体症候群ととらえるようになってきている.
 最近では反復性流産,子宮内胎児死亡との関連のみならず,こうした自己抗体と重症妊娠中毒症との関係も報告されつつあり,ほぼ定着した疾患概念といってよい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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