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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻5号

1996年05月発行

文献概要

連載 Estrogen Series・4

更年期後のエストロゲン長期投与にともなう死亡率の減少

著者: 矢沢珪二郎1

所属機関: 1ハワイ大学

ページ範囲:P.708 - P.709

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 エストロゲン使用の長短は広く議論されてきた.エストロゲンの使用により死亡率が減少することは,すでに多くの研究により指摘されているところである.しかし,その減少率は11〜46%とさまざまである1, 2)他方,エストロゲンの使用が死亡率減少をもたらさない,という結論を出した研究もある3)
 筆者らはエストロゲンの長期使用者群(A)と非使用者群(B)とを比較検討してみた.エストロゲン使用者群(A)は232名で,その全員が更年期開始後3年以内にエストロゲンの服用をはじめ,少なくとも5年は使用したものである.エストロゲン使用の期間は平均26.8±6.9(SD)である.(B)群は(A)群と年齢のマッチした222名の更年期後の女性である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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