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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻5号

1996年05月発行

薬の臨床

婦人科悪性腫瘍治療時の塩酸グラニセトロンの制吐効果—とくに複数コース反復投与における効果の変化を中心に

著者: 斎藤憲康1 小田隆晴2 佐藤文彦3 中原健次4 齋藤英和4 廣井正彦4

所属機関: 1鶴岡市立荘内病院産婦人科 2山形県立河北病院産婦人科 3山形市立病院済生館産婦人科 4山形大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.741 - P.745

文献概要

 癌化学療法が長期にわたった場合の,5—HT3受容体拮抗型制吐剤である塩酸グラニセトロンの効果の変化について,卵巣癌15症例,子宮体癌8症例の計23症例,延べ85コースで検討した.複数コース反復投与で,嘔吐はよく抑制され4回投与まで効果の減弱は認められなかった.しかし,悪心や食欲は改善の度合いは著明ではなかった.有用度は87〜96%と高率で,複数コース反復投与でも変化なく,有効率でも87〜90%と高い有効率が長期間維持され,効果の減弱は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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