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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

今月の臨床 妊娠と自己免疫疾患

妊娠は自己免疫疾患にどう影響するか

著者: 田中忠夫1 秋山芳晃2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学産科婦人科 2国立大蔵病院産婦入科

ページ範囲:P.766 - P.770

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 不明な部分は多いが,X染色体上の遺伝子の関与,あるいは性ステロイドホルモン・性腺刺激ホルモン分泌の影響などにより,自己免疫疾患は女性に多く発症し,しかも生殖年齢に好発することが知られている.また,免疫学・分子生物学の進歩によりその病因・病態の解明がすすみ,治療法あるいは産科学的管理が確立されつつあることともあいまって,難病とされていた自己免疫疾患を持つ女性にも妊娠・出産の機会が与えられるようになり,自己免疫疾患合併妊娠の症例は増加してくる傾向にある.
 したがって,自己免疫疾患の発症や予後に及ぼす妊娠の影響を知ることは,内科医だけでなく産科臨床医にとっても今後の重要な課題と考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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