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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻6号

1996年06月発行

文献概要

今月の臨床 妊娠と自己免疫疾患 自己免疫疾患をもつ妊婦の管理

3.ITP

著者: 高木健次郎1 坂元秀樹1 佐藤和雄1

所属機関: 1日本大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.778 - P.780

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 ITP(Immunological Thrombocytopenic Pur—pura/Idiopathic Thrombocytopenic Purpura)は,自己の血小板に対して抗体を産生することによって,血小板が破壊されるために起こる疾患であり,若い女性に好発するため,妊娠を契機に発見されることも少なくない.妊娠に合併したITPは母体のみならず児に対しても出血の危険を及ぼすため,その妊娠分娩管理に関する多くの報告がなされている.一般に急性型のITPは小児期に先行するウイルス感染により発症し,ほとんどが一過性であるのに対して,慢性型のITPは成人に好発し,自然寛解するものは少ないとされている.われわれの施設においても毎年数例のITP合併妊産婦の管理を行っており,以下にその管理指針について解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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