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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻6号

1996年06月発行

今月の臨床 妊娠と自己免疫疾患

自己免疫疾患をもつ妊婦の管理

7.潰瘍性大腸炎

著者: 齋藤良治1 工藤香里1

所属機関: 1弘前大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.792 - P.793

文献概要

 潰瘍性大腸炎(以下UC)は増悪と寛解を繰り返す突発性炎症性腸疾患である.わが国におけるUCの年間発病率は,人口10万人あたり1985年0.29,有病率は1989年6.741)で,男女とも若年者に多く,発症のピークは10歳代から20歳代にある.女性の妊娠年齢が20歳代に最も多いことから,女性のUC患者が妊娠する可能性は高く,妊娠の偶発合併症としても注目される.発症原因は不明で,免疫病理学的機序や心理学的要因の関与が考えられている.妊娠や分娩を契機にUCが発症,再燃あるいは増悪し妊娠の継続が困難となる症例もあるが,妊娠が正常に経過し,出産も正常にできる場合も多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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