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雑誌目次

雑誌文献

臨床婦人科産科50巻8号

1996年08月発行

雑誌目次

今月の臨床 婦人科腫瘍境界悪性—最近の知見と取り扱いの実際 最近の知見

1-1.子宮頸部境界悪性病変—遺伝子異常との相関を中心に

著者: 今野良 ,   佐藤信二 ,   矢嶋聰

ページ範囲:P.990 - P.993

 子宮頸部異形成は子宮頸癌の境界悪性または前癌病変として位置づけられる.予備細胞から生じた扁平上皮化生のなかに異形成変化が起きる.その一部が上皮内癌を経て浸潤癌に進行するものと理解されている1).ただし,異形成病変から癌に進行するものはけっして多くなく,軽度異形成では約1%,高度異形成でも20%程度にすぎない2)
 異形成とは頸部上皮に何が生じたときにできる病変なのか,また,異形成が癌に進行するためにはどんな遺伝子変異が起きているのか,など頸部病変における癌化過程を知るうえでこの境界悪性病変の生物学的性格を知ることは重要である.子宮頸癌および境界悪性病変である異形成の90%にHPV(human papilloma virus)が存在しており,発癌機構のうえで最も重要なeventであると思われる.本稿ではHPV感染とその次に生じるmolecular eventに関する最近の話題を概説する(図).

1-2.子宮頸部境界悪性病変—FlSH法,CGH法の応用

著者: 西谷巖 ,   針生秀樹 ,   松田壮正

ページ範囲:P.994 - P.1000

●はじめに
 近年,細胞遺伝学的手法による悪性腫瘍の研究が進展し,相次いで新しい知見が報告されている.癌遺伝子,癌抑制遺伝子など未知の遺伝子の解明もめざましい成果をあげ,とくに乳癌,肺癌,消化器癌などの分野での成果が集積されつつある.婦人科領域では,卵巣癌に関する報告が多く,また,最近では子宮頸癌およびその前駆病変としてのdysplasiaについての検討が始まっている.われわれは,細胞遺伝学的研究の新しい手法として目覚ましく普及しつつあるfluorescence in situhybridization(FISH)法と,その応用として,有力な遺伝子異常のスクリーニング法であるcom—parative genomic hybridization(CGH)法について解説し,これらの方法によって得られた子宮頸部癌化過程の病変として注目されているdysplasiaの遺伝子異常について最近の知見を述べたいと思う.

2.子宮体部境界悪性病変

著者: 蔵本博行 ,   立岡和弘 ,   上坊敏子

ページ範囲:P.1002 - P.1006

 子宮内膜増殖症をWHO分類では良性病変としての①endometrial hyperplasiaと境界病変としての②atypical hyperplasiaに大別しているが,かならずしも明瞭に両者を区別しているわけではなく,むしろこれらは厳格に区別できないことを指摘している1),本邦での増殖症の組織診断基準は「子宮体癌取扱い規約」2)により,①嚢胞性腺増殖症(以下,嚢胞増殖),②腺腫性増殖症(以下,腺増殖),③異型増殖症(以下,異型増殖)と定められているが,それぞれに定義された子宮内膜増殖症の境界腫瘍としての位置づけはいまだ明らかではない.そこでこれらがどの程度子宮体部境界悪性としての性格を有しているのか,つまり癌化の頻度を含めた消長について検討した成績を披露したい.
 なお,1996年4月に「子宮体癌取扱い規約」が改訂された3).増殖症は4分類されることになったが,本稿では旧来の分類に則した成績である.

3.卵巣境界悪性病変

著者: 佐々木寛

ページ範囲:P.1008 - P.1014

 卵巣表層上皮・間質性腫瘍の境界悪性腫瘍は,1929年Taylorにより提唱されて以来1),1971年にFIGOでlow potential malignancyとして定義され2),1972年にはWHOでborderline malig—nancyとして採用定義された3).わが国では,旧日産婦分類で中間群として取り扱われてきたが,1990年の新分類によりWHO分類に互換性をもたせる意味で境界悪性腫瘍として定義された4)
 最近の遺伝子解析の報告によると,表層上皮性間質性境界悪性腫瘍においては,癌遺伝子,とくにKi-ras突然変異が確認されているが,抑制遺伝子p53などの突然変異はないことが報告されている5).一方,腺癌では癌遺伝子,抑制遺伝子とも突然変異が報告されており,境界悪性腫瘍は形態のみならず遺伝子の面からも,悪性腫瘍とは一線を画す腫瘍であることが判明しつつある.したがって,その取り扱いは,境界悪性腫瘍の特徴をよく理解したうえで行われる必要がある.

4.外陰境界悪性病変

著者: 柏村正道

ページ範囲:P.1016 - P.1019

 子宮頸部の境界悪性病変については,異形成(Dysplasia)や上皮内癌(Carcinoma in situ)あるいはこれらを抱括した上皮内腫瘍(Cervical Intraepithelial Neoplasia:CIN)として数多くの研究があり,その病態は確立されているが,外陰の境界悪性病変については症例も少なく,十分な検討が行われていないのが現状である.外陰部の境界病変を理解するためには,用語の歴史的変遷を知ることが重要である.外陰の非腫瘍性病変には,従来より数多くの病名が使用されてきたが,同一の病変に対して異なる病名が使われることも多く,1975年,International Society for the Study of Vulvar Disease(ISSVD)は,ジストロフィー(Dystrophy)という概念を導入した(表)1).このジストロフィーは,従来の硬化性苔癬,外陰萎縮症,白斑症,増殖性外陰炎を抱括するもので,硬化性苔癬と増殖性ジストロフィーに分類され,後者はさらに異型を伴うものと伴わないものに分けられた.

5.絨毛性疾患

著者: 藤野敬史 ,   藤本征一郎

ページ範囲:P.1020 - P.1022

 絨毛性疾患は,胞状奇胎(全胞状奇胎,部分胞状奇胎/侵入,非侵入),絨毛癌,PSTT (placental site trophoblastic tumor),存続絨毛症に分類されている.かつてはこれらは絨毛性腫瘍として位置づけられ,胞状奇胎から破壊性胞状奇胎へ,さらに絨毛癌へと進展する図式が考えられており,破壊性胞状奇胎がいわば境界悪性に相当するものと捉えられていた.しかしその後の細胞遺伝学的研究,最近の分子生物学的研究により胞状奇胎(侵入奇胎を含む)は発生異常であることが明らかとなった.また絨毛癌には必ずしも胞状奇胎との連続性がなく,すべてのタイプの妊娠に続発する腫瘍であることが明らかとなっているので,上述の図式は現在では成立しなくなっている.したがって境界悪性というカテゴリーに含めて論ずることは適当ではないが,絨毛癌の高率な発生母体となる胞状奇胎は,父親由来の染色体のみを選択的に継承し,多数の対立遺伝子がホモ接合となるという遺伝学的特徴のため,癌化機構についても大きな興味が持たれている.
 近年,ヘテロ接合性の消失と残存アレルの変異によって生ずる癌抑制遺伝子の不活化は.発癌機構の一段階であることが明らかにされた.発生過程においては,特定の遺伝子において片親由来の遺伝子の発現が抑制されるゲノム刷り込み(genomic imprinting)という現象が知られている.

取り扱い方針について

1-1.子宮頸部境界悪性病変—子宮頸部細胞診III型の診断手順は

著者: 長谷川壽彦

ページ範囲:P.1024 - P.1026

 子宮頸部細胞診III型はパパニコロー分類クラスIIIあるいは日母分類クラスIIIを意味するが,いずれの分類でも病変との対応としては曖昧さを残している.またIII型を,その標本状態で病変存在の疑いはあっても,判定不能あるいは判定が困難である症例とすることもあるし,さらにどのように判定してよいかわからないからIII型に分類する,悪くいえば屑籠クラス(waste basket class or junk class)としての位置づけまである.子宮頸部細胞診III型の意味づけを考え,それぞれでの診断手順について述べたい.

1-2.子宮頸部境界悪性病変—経過観察か,蒸散か,円錐切除(コニゼーション)か,全摘か

著者: 上坊敏子 ,   脇田邦夫 ,   蔵本博行

ページ範囲:P.1027 - P.1029

 子宮頸部境界悪性病変とは,前癌病変である異形成およびCISと考えられよう.いずれも子宮頸部の上皮内に限局する病変であり,若年症例が多いことから,子宮を温存した治療が選択される頻度が高い.そこで自験例を用いて各疾患の経過観察の成績,治療法の選択について考察する.

1-3.子宮頸部境界悪性病変—妊娠中の管理の要点

著者: 西谷巖

ページ範囲:P.1030 - P.1032

子宮頸癌合併妊娠がなぜ,いま問題か
 子宮頸癌の発生は,20歳代には比較的少なく,30歳以降で増加する.したがって,1970年以前は20歳前半で結婚し,妊娠を繰り返しても,これが30歳を超えて子宮頸癌と合併することは,比較的少なかった.しかし,最近発表された厚生省人口動態統計(1994年度)によれば,女性の初婚年齢は,26.4歳と上昇し,20歳前半の婚姻率は,28.0〜13.0%へ,後半のそれは80〜58%に減少して,現在も,晩婚化はなお継続していると報じ,これが続くかぎり妊娠が30歳代にずれ込むことが多くなり,これによって子宮頸癌と合併する頻度が増加した.

2-1.子宮体部境界悪性病変—子宮内膜異型増殖症および早期子宮体癌の子宮温存療法

著者: 土岐利彦 ,   藤井信吾

ページ範囲:P.1034 - P.1035

 子宮内膜増殖症;endometrial hyperplasiaには,嚢胞性;cystic(simple),腺腫性;adeno—matous(complex),異型:atypicalの3型が知られているが,これらの中で前2者は腺癌へ進行するリスクは低く,一般に境界悪性病変として取り扱われるのは異型増殖症である.しかし.筋層浸潤のない子宮内膜に限局する早期の子宮体癌も,保存的治療という観点からは,以下のような理由で境界悪性病変として捉えられる.
 1)異型増殖症と高分化型腺癌の組織学的鑑別は間質浸潤の有無によって決定されるが,生検標本だけでは鑑別の困難な例にしばしば遭遇する.

2-2.子宮体部境界悪性病変—ホルモン療法の実際

著者: 玉舎輝彦

ページ範囲:P.1036 - P.1038

予防的治療
 エストロゲン補充療法を行っている場合には黄体ホルモン剤である,酢酸メドロキシプロゲステロン(MPA,10mg/日,7〜14日間/月)を併用投与すると,子宮内膜増殖症や体癌の予防になる1)
 体癌リスク因子の高い女性(表1)2)では,閉経周辺期に無月経/過多月経がみられると,エストロゲン持続刺激の存在が考えられるので,周期的にプロゲストーゲンを投与し,消退性出血を起こさせ,子宮内膜増殖症を予防することがたいせつである.

3-1.卵巣境界悪性病変—思春期における卵巣境界悪性病変の取り扱い

著者: 波多江正紀

ページ範囲:P.1040 - P.1043

 小児婦人科の取り扱う疾患の中で,下腹部膨満感や腫瘍の触知などの主訴で来院する卵巣腫瘍は,月経異常や腟炎などと並んで珍しいものではない.もう少し見方を広げてみると,胎児期の卵巣嚢腫から思春期の充実性卵巣癌まで対象患者が存在することになる.しかしながら思春期以前の卵巣腫瘍の中では,充実性のgerm cell tumorを除けば,低年齢ほど悪性の可能性は低く単なる嚢腫であることが多いことが知られている.低悪性度や境界悪性腫瘍(low malignant potential:LMP)といわれる病気の頻度がきわめて低い1)(<1%)ことも,成人型の卵巣腫瘍と大きく異なる特徴とされている.また,この時期の卵巣腫瘍はつねに妊孕性保存の可否について術中判断が求められる.

3-2.卵巣境界悪性病変—妊孕性保存と術後化学療法

著者: 日浦昌道 ,   藤岡徹 ,   野河孝充

ページ範囲:P.1044 - P.1046

 卵巣境界悪性腫瘍は若年に好発し,悪性腫瘍に比し,一般的にその予後は良好である.しかも臨床進行期がI期で発見されることが多く1),若年例,未婚例および挙児希望例は,可能なかぎり対側卵巣や子宮を温存することも必要である.しかしながら,長期の経過観察によっては再発してくる症例もまれにみられることから,妊孕性保存については,術中の腹腔内の入念な検索による臨床進行期の確定を行って,症例に応じた個別化がなされるべきである.
 今回,本疾患の妊孕性保存と術後化学療法について,最近のその取り扱いを述べてみたい.

3-3.卵巣境界悪性病変—腹膜偽粘液腫の治療法

著者: 平林光司

ページ範囲:P.1047 - P.1049

 腹膜偽粘液腫は,かつての日産婦学会分類では中間群に分類されていたが,現在では境界悪性腫瘍1)に含まれており,この名称は削除されている.そして卵巣原発と考えられる場合はその所見によって粘液性腫瘍の境界悪性に分類されている.
 一方,WHO (1976年)が発表したICD-O2)(International Classification of Diseases-On—cology)ではより明確に本疾患を粘液性腺癌の腹膜転移性病変に分類している.本疾患は頻度としてはきわめて少ない(1.2%=21/1756)が,その5年生存率は59.4%3)で,卵巣原発の粘液性腺癌の64.7%と同様である.本疾患のおもな原発巣は卵巣(36.8%),虫垂(32.0%)4)であるが,不明なものも24.7%存在する.これらを総合して考えると,確かに低悪性度のものも存在するが,治療に際してはまず悪性との認識を持って積極的に化学療法を併用しなければならない.本稿ではこれまでに試みられてきた治療法を通覧するとともに,再発例に対して大量のcisplatinを安全に腹腔内投与しうる1つの試みとして,cisplatin-STS—AT-II(angiotensin II)2経路腹腔内投与法5)を紹介したい.

4-1.外陰境界悪性病変—前癌病変自然史の把握

著者: 中島久良

ページ範囲:P.1050 - P.1053

 外陰の“確かな前癌病変(ほとんどの例で癌の発生が起こると考えられる病変)”は明らかではないが,これまで外陰白斑症leukoplakia vulvae,外陰萎縮症kraurosis vulvae,硬化性苔癬lichensclerosus,さらにはそれらの病変を一括した外陰ジストロフィーvulvar dystrophyなどが“いわゆる前癌病変(癌の発生する確率が比較的高い病変)”として扱われてきた1).しかし近年,それらのなかには癌化との関連性に乏しい非腫瘍性病変が少なからず含まれていること,そして癌の発生にかかわるのはおもに細胞異型を伴う病変であることなどがわかってきた.こうした知見の集積に伴い,国際的にも新たな外陰疾患の分類が示された2-4)

4-2.外陰境界悪性病変—初期癌の手術療法—縮小手術はどこまで可能か

著者: 塚本直樹

ページ範囲:P.1054 - P.1056

 外陰癌は高齢者にみられるまれな疾患といわれていたが,最近では若年者に比較的小さな早期癌として発見されることも多くなってきた.また,発癌に密接な関連があると考えられているヒト・パピローマウイルスの蔓延により外陰の前癌病変もしばしば見つかるようになった.
 早期発見が行われるようになってきた最近の癌治療では,いかに個別化した縮小治療を行うかが大きな課題である.本稿では,外陰境界悪性病変の取り扱いについて概説する.

5-1.絨毛性疾患—胞状奇胎後の妊娠

著者: 後藤節子 ,   野村誠二 ,   岡本知光

ページ範囲:P.1058 - P.1059

 絨毛性疾患の発症はchild bearing ageである20歳代にピークがあり,その治療,管理にはその後の妊娠への十分な配慮が必要である.ことに胞状奇胎後の経過が順調な症例に対しては,最近の晩婚化,出産年齢高齢化の社会傾向より,避妊期間の短縮化が望まれる.また(胞状)奇胎後絨毛性疾患治療症例については,hCG測定法・画像診断法・化学療法の進歩により,妊孕能を温存したまま寛解する症例が増加している.ここに新たな問題として,化学療法剤の卵子に対する,また妊娠・分娩に対する影響,さらには分娩後の絨毛性疾患の再発への懸念などが存在する.
 本稿では①奇胎後の経過順調症例に対する妊娠許可,②化学療法後症例における妊娠・分娩,の2点を中心に述べる.

5-2.絨毛性疾患—PSTTについて

著者: 中島伸夫

ページ範囲:P.1060 - P.1062

 中間型栄養膜細胞intermediate trophoblastが主役を演ずる病変として胎盤部トロホブラスト腫瘍placental site trophoblastic tumor(PSTT),過大着床部exaggerated placental site,着床部結節placental site nodule and plaqueがあり,正式に「絨毛性疾患取扱い規約」1)に採用された.
 1976年Kurmanら2)は,着床部において栄養膜細胞の著しく増生する特徴のある病変をtro—phoblastic pseudotumorと呼んだ.12例の症例はいずれも肉眼的にも組織学的にも腫瘍neo—plasmの性格を認め,子宮筋層に深く浸潤する例もあったが,再発も転移もみられず,syncytial en—dometritis(=exaggerated placental site)の極型にあたると考えられた.しかしtrophoblasticpseudotumorの報告が増えるにしたがって,少数の症例が悪性の経過を示すことがわかり3),1981年ScullyとYoungはplacental site trophoblas—tic tumor (PSTT)と呼ぶことをあらためて提案し4),現在はこの名称が広く受け入れられている5)

5-3.絨毛性疾患—絨毛癌と侵入奇胎の鑑別点

著者: 半藤保 ,   大野正文

ページ範囲:P.1063 - P.1067

 わが国の約47%の人口がカバーする全国22地域における1992,1993年の2年間における絨毛性疾患地域登録成績1)によると,臨床的侵入奇胎を含む侵入奇胎は166例(侵入全奇胎145例,侵入部分奇胎21例),臨床的絨毛癌を含む絨毛癌は60例であった(表1).したがって,わが国の年間侵入奇胎ならびに絨毛癌発生数は,それぞれ176例,64例前後と推定される.両者の比は,絨毛癌1に対し侵入奇胎2.8である.
 侵入奇胎と絨毛癌とは,その臨床症状や所見がよく似ており,鑑別診断が困難である.しかしながら絨毛癌はその診断,取り扱いを誤まると今日でも依然として致死的経過をたどることがあるので,良性の経過をとる侵入奇胎との鑑別はきわめて重要である.

5-4.絨毛性疾患—絨毛癌の化学療法選択基準(プライマリケモセラピィ)

著者: 丸尾猛 ,   浜名伸也

ページ範囲:P.1068 - P.1071

 絨毛癌は,トロホブラストを母地として発生し,早期より血行性転移を起こしやすい腫瘍であるが,近年,絨毛性疾患管理の徹底化と化学療法の進歩により,その早期発見と治療成績は著しい改善をみた.しかし転移性絨毛癌,とくに複数臓器転移絨毛癌では治療に抵抗性を示す難治性絨毛癌が少なからず存在する.
 絨毛癌には,正常妊娠あるいは奇胎妊娠の続発変化として生じる妊娠性絨毛癌と卵巣の胚細胞性腫瘍の一型として発生するものおよび他癌の分化異常によって生じるものとがあるが,大多数は妊娠性絨毛癌である.妊娠性絨毛癌の約半数は正常妊娠を先行妊娠とするが,残りの半数は奇胎妊娠の続発変化として発生することが判明している1).とくに奇胎続発の絨毛癌では,奇胎娩出後血中hCG値がひとたび寛解基準値へ低下した後,再び上昇に転ずるという特異なhCGパターンを示すのが特徴的である2)

連載 シリーズ 胎芽の発育と形態形成・8

骨の発生

著者: 塩田浩平

ページ範囲:P.985 - P.987

 骨格系は,体節somite,側板中胚葉lateralplate mesoderm,および神経堤neural crestの細胞から形成される.体節の一部の細胞が椎板sclerotomeとなり,脊索notochordの周囲で体軸の骨格を形成する(図1,2).体壁の側板中胚葉は四肢骨の,頭部の神経堤細胞は頭部の骨の形成に関与する.
 骨が作られる際には,膠原線維や細胞間基質に無機質が沈着して骨組織が形成されるが,この骨化の様式には,膜内骨化intramembranous ossifi—cationと軟骨内骨化endochondral ossificationの2とおりがある.

Q&A

羊水混濁がある場合の分娩介入のタイミング(1)

著者: 武久徹

ページ範囲:P.1073 - P.1076

 Q 羊水混濁がある場合の分娩介入のタイミングをお教え下さい(千葉AK夫).
 A 羊水混濁があるだけでfetal distressと考えた時代がありました.Von Winckelは頻脈(>160bpm).徐脈(<100bpm),不規則な胎児心拍数(FHR),羊水混濁,胎動の大きな変化をfetal distressの定義としました(Lehr—buch der Geburtshilfe, Weisbaden, p634, 1893).FHRモニタリングや頭皮血採取によるpH測定が導入されるまではVon Winckelの考えは否定されませんでした.現在では羊水混濁のみではfetal distressと考えないのはいうまでもありませんが,羊水混濁例では,ときに胎便吸引症候群(meconium aspiration syndrome:MAS)を合併し死亡原因となるため,羊水混濁は要注意の所見です.

産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン—私のノウハウ

腟上端仙棘靱帯固定専用デシャンの作製

著者: 島野敏司 ,   小前由雄

ページ範囲:P.1078 - P.1078

 子宮脱手術において,腟式子宮全摘除術,前後腟壁形成術,肛門挙筋縫合術のみでは6〜10%の再発の報告がみられる1).これを防止するために,本邦においては1986年永田らが腟上端仙棘靱帯固定術の報告を行い2),この術式が一般臨床医にも徐々に普及してきている.我々も1991年より腟上端仙棘靱帯固定術を導入してきた3).この術式で最も難渋するのは,仙棘靱帯に固定用の糸をかけることにあると考えている.その理由は仙棘靱帯が非常に奥深くに存在すること,仙棘靱帯の走行が左上側から右下側になっているためである.すなわち動脈瘤デシャンでは,そのグリップが時計の10時方向になってしまうこと,また柄が短いので,ときに術者の指が患者の右外陰にふれ自由な操作を妨げてしまうことになる.そこで我々はデシャンの柄の長さを10cmから12cmに延長し,デシャンの彎曲部分と柄がつくる角度を110度から約125度に広くし,彎曲部分の長さ(帰り)をより長くした腟上端仙棘靱帯固定専用デシャン(図1)をパルメディカル社に依頼し作製した.数例使用してみた(図2)が,非常に重宝しているので,一度試されてみることをお勧めする.

硝酸銀によるバルトリン腺嚢腫の摘除

著者: 北井徳蔵

ページ範囲:P.1079 - P.1079

 良性腫瘍であるが,バルトリン腺嚢腫の摘除は,観血的に剥離除去するのは意外とやっかいである.筆者が先代に教わったこの方法は,意外に容易でほとんど失敗なくできるし,局所の変形も起こらないので紹介する.

Estrogen Series・7

エストロゲン補充療法(ERT)とアルツハイマー病

著者: 矢沢珪二郎

ページ範囲:P.1082 - P.1083

 アルツハイマー病は通常65歳前後から目立つようになり.その頻度は4〜5年ごとに2倍となる.85歳では,その25〜50%にこの疾患がみられる.その男女比は男性1に対して女性1.5〜3となる.その理由の一つは高齢者に女性が多いことであるが,この点を統計的に修正しても,やはり女性のほうが高頻度である1)
 現在のところアルツハイマー病の予防法はなく,一度罹ってしまえば,よい治療法もない.米国FDAで認めている唯一の治療薬はtacrineという名のコリンエステラーゼ抑制剤である.この薬剤は神経伝達に必要なアセチールコリンを脳内に蓄積するはたらきをする.しかしアルツハイマー病に男女差があるということは,そこにエストロゲンの関与する可能性を示唆するものである.

OBSTETRIC NEWS

脳性麻痺の予知に電気的胎児心拍数モニタリングは有用なのか?

著者: 武久徹

ページ範囲:P.1084 - P.1085

 1862年に外科医Littleが「脳性麻痺の原因は分娩経過にある」と述べて(Trans Obstet Soc Lond3:293,1962)以来,1970年代まで100年以上この考えが強く支持されてきた.したがって,分娩中に胎児低酸素症を発見し介入すれば,胎児低酸素症による多くの分娩外傷,とくに脳性麻痺(CP)や知能発育遅延を防げるという希望から,胎児心拍数(FHR)モニタリングが採用されてきた.そして,電気的FHRモニタリング(EFM)が導入されて以来20年以上,11の無作為試験が行われたが,周産期死亡や新生児神経学的長期予後に,EFMが聴診法より大きな恩恵を与えるということは証明されていない(Annu Rev PublicHealth 8:165, 1987:Paediatr PerinatEpidemiol 2:299,1988;Birth 21:101,1994).さらに,ある一定のFHRパターンと新生児神経学的長期予後の関連を証明する無作為試験もまだ紹介されていない.
 Nelsonらはサンフランシスコの10以上の施設で1983〜1985年に分娩した155,636例中,単胎,2,500g以上で3歳の生児のうち中等度〜高度CPの児95名の中から78名(CP群)とCPではない児300名(対照群)を対象に分娩証明書や医学記録から異常FHRパターンとCPの関連の有無を調べた.両群とも全例分娩中EFMが行われた.

原著

当科における皮下鋼線吊り上げ法による腹腔鏡下手術施行症例の検討

著者: 竹田明宏 ,   中村浩美 ,   藤村秀彦 ,   塚原慎一郎

ページ範囲:P.1087 - P.1090

 1994年6月より1995年12月までに当科において施行した腹腔鏡下手術症例63例について気腹法(28例)と吊り上げ法(35例)の間での出血量および手術所要時間の差について解析するとともにその有用性について検討した.手術の内訳は,卵巣腫瘍,卵巣出血および子宮外妊娠に対して施行した付属器手術37例(気腹法20例,吊り上げ法17例)と子宮筋腫および子宮内膜症に対して施行した腹腔鏡併用腟式子宮全摘術26例(気腹法8例,吊り上げ法18例)であった.気腹法は炭酸ガス気腹法を用い,吊り上げ法は皮下鋼線吊り上げ法を用いた.付属器手術においても,腹腔鏡併用腟式子宮全摘術においても出血量および手術時間に関して,気腹法と吊り上げ法の間で有意の差を認めなかった.手術操作の容易さおよびコスト面で吊り上げ法が優れていると考えられたが,手術視野の確保という点では気腹法が優れていると考えられた.

症例

エストロゲン製剤服用後急性膵炎を起こした高トリグリセライド血症の1例

著者: 古川誠志 ,   斉藤仲道 ,   丸山義隆 ,   小田東太

ページ範囲:P.1091 - P.1094

 薬剤性膵炎のなかでエストロゲン製剤の占める割合は約5%であり,また高脂血症が膵炎に合併する頻度は4〜53%と報告されている.なかでもIV型高脂血症の患者にエストロゲン製剤投与後に急性膵炎を発症している報告が多い1).近年トリグリセライドと凝固線溶系,動脈硬化との関係やエストロゲン投与がもたらす血清脂質変化が明らかにされた.本症例は高トリグリセライド血症の患者に起きたエストロゲン誘発性急性膵炎であるが,エストロゲン,高トリグリセライド血症.膵炎の関係を考えるうえで興味ある症例と思われた.また本例を通じて,エストロゲン製剤を多用する産婦人科領域でもその適切な使用と代謝に及ぼす影響についての調査の必要性を感じた.

薬の臨床

妊娠貧血に対する鉄剤と人参養栄湯の併用療法

著者: 井浦俊彦 ,   国重隆生 ,   川上博史 ,   藤井亮太 ,   伊藤正孝 ,   高林晴夫 ,   桑原惣隆

ページ範囲:P.1095 - P.1098

 妊娠貧血にて鉄欠乏性貧血を主徴とする40例を対象とした.鉄剤フェロミア100mg/日を単独投与した12例,フェロミア100mg/日および人参養栄湯7.5g/日を併用投与した28例について比較検討した.投与期間は4週間とした.
 1)鉄欠乏性貧血は両群ともに改善を示した.

基本情報

臨床婦人科産科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1294

印刷版ISSN 0386-9865

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76巻6号(2022年6月発行)

今月の臨床 生殖医療・周産期にかかわる法と倫理―親子関係・医療制度・虐待をめぐって

76巻5号(2022年5月発行)

今月の臨床 妊娠時の栄養とマイナートラブル豆知識―妊娠生活を快適に過ごすアドバイス

76巻4号(2022年4月発行)

増刊号 最新の不妊診療がわかる!―生殖補助医療を中心とした新たな治療体系

76巻3号(2022年4月発行)

今月の臨床 がん遺伝子検査に基づく婦人科がん治療―最前線のレジメン選択法を理解する

76巻2号(2022年3月発行)

今月の臨床 妊娠初期の経過異常とその対処―流産・異所性妊娠・絨毛性疾患の診断と治療

76巻1号(2022年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科医が知っておきたい臨床遺伝学のすべて

75巻12号(2021年12月発行)

今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?

75巻11号(2021年11月発行)

今月の臨床 月経異常に対するホルモン療法を極める!―最新エビデンスと処方の実際

75巻10号(2021年10月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅱ)―分娩時・産褥期の処置・手術

75巻9号(2021年9月発行)

今月の臨床 産科手術を極める(Ⅰ)―妊娠中の処置・手術

75巻8号(2021年8月発行)

今月の臨床 エキスパートに聞く 耐性菌と院内感染―産婦人科医に必要な基礎知識

75巻7号(2021年7月発行)

今月の臨床 専攻医必携! 術中・術後トラブル対処法―予期せぬ合併症で慌てないために

75巻6号(2021年6月発行)

今月の臨床 大規模災害時の周産期医療―災害に負けない準備と対応

75巻5号(2021年5月発行)

今月の臨床 頸管熟化と子宮収縮の徹底理解!―安全な分娩誘発・計画分娩のために

75巻4号(2021年4月発行)

増刊号 産婦人科患者説明ガイド―納得・満足を引き出すために

75巻3号(2021年4月発行)

今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する

75巻2号(2021年3月発行)

今月の臨床 妊娠・分娩時の薬物治療―最新の使い方は? 留意点は?

75巻1号(2021年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 生殖医療の基礎知識アップデート―患者説明に役立つ最新エビデンス・最新データ

74巻12号(2020年12月発行)

今月の臨床 着床環境の改善はどこまで可能か?―エキスパートに聞く最新研究と具体的対処法

74巻11号(2020年11月発行)

今月の臨床 論文作成の戦略―アクセプトを勝ちとるために

74巻10号(2020年10月発行)

今月の臨床 胎盤・臍帯・羊水異常の徹底理解―病態から診断・治療まで

74巻9号(2020年9月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅱ)―母体合併症の影響は? 新生児スクリーニングはどうする?

74巻8号(2020年8月発行)

今月の臨床 産婦人科医に最低限必要な正期産新生児管理の最新知識(Ⅰ)―どんなときに小児科の応援を呼ぶ?

74巻7号(2020年7月発行)

今月の臨床 若年女性診療の「こんなとき」どうする?―多彩でデリケートな健康課題への処方箋

74巻6号(2020年6月発行)

今月の臨床 外来でみる子宮内膜症診療―患者特性に応じた管理・投薬のコツ

74巻5号(2020年5月発行)

今月の臨床 エコチル調査から見えてきた周産期の新たなリスク要因

74巻4号(2020年4月発行)

増刊号 産婦人科処方のすべて2020―症例に応じた実践マニュアル

74巻3号(2020年4月発行)

今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する

74巻2号(2020年3月発行)

今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方

74巻1号(2020年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 周産期超音波検査バイブル―エキスパートに学ぶ技術と知識のエッセンス

73巻12号(2019年12月発行)

今月の臨床 産婦人科領域で話題の新技術―時代の潮流に乗り遅れないための羅針盤

73巻11号(2019年11月発行)

今月の臨床 基本手術手技の習得・指導ガイダンス―専攻医修了要件をどのように満たすか?〈特別付録web動画〉

73巻10号(2019年10月発行)

今月の臨床 進化する子宮筋腫診療―診断から最新治療・合併症まで

73巻9号(2019年9月発行)

今月の臨床 産科危機的出血のベストマネジメント―知っておくべき最新の対応策

73巻8号(2019年8月発行)

今月の臨床 産婦人科で漢方を使いこなす!―漢方診療の新しい潮流をふまえて

73巻7号(2019年7月発行)

今月の臨床 卵巣刺激・排卵誘発のすべて―どんな症例に,どのように行うのか

73巻6号(2019年6月発行)

今月の臨床 多胎管理のここがポイント―TTTSとその周辺

73巻5号(2019年5月発行)

今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか

73巻4号(2019年4月発行)

増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル

73巻3号(2019年4月発行)

今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識

73巻2号(2019年3月発行)

今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望

73巻1号(2019年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて

72巻12号(2018年12月発行)

今月の臨床 女性のアンチエイジング─老化のメカニズムから予防・対処法まで

72巻11号(2018年11月発行)

今月の臨床 男性不妊アップデート─ARTをする前に知っておきたい基礎知識

72巻10号(2018年10月発行)

今月の臨床 糖代謝異常合併妊娠のベストマネジメント─成因から管理法,母児の予後まで

72巻9号(2018年9月発行)

今月の臨床 症例検討会で突っ込まれないための“実践的”婦人科画像の読み方

72巻8号(2018年8月発行)

今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法

72巻7号(2018年7月発行)

今月の臨床 完全マスター! 妊娠高血圧症候群─PIHからHDPへ

72巻6号(2018年6月発行)

今月の臨床 がん免疫療法の新展開─「知らない」ではすまない今のトレンド

72巻5号(2018年5月発行)

今月の臨床 精子・卵子保存法の現在─「産む」選択肢をあきらめないために

72巻4号(2018年4月発行)

増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!

72巻3号(2018年4月発行)

今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線

72巻2号(2018年3月発行)

今月の臨床 ホルモン補充療法ベストプラクティス─いつから始める? いつまで続ける? 何に注意する?

72巻1号(2018年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 産婦人科感染症の診断・管理─その秘訣とピットフォール

71巻12号(2017年12月発行)

今月の臨床 あなたと患者を守る! 産婦人科診療に必要な法律・訴訟の知識

71巻11号(2017年11月発行)

今月の臨床 遺伝子診療の最前線─着床前,胎児から婦人科がんまで

71巻10号(2017年10月発行)

今月の臨床 最新! 婦人科がん薬物療法─化学療法薬から分子標的薬・免疫療法薬まで

71巻9号(2017年9月発行)

今月の臨床 着床不全・流産をいかに防ぐか─PGS時代の不妊・不育症診療ストラテジー

71巻8号(2017年8月発行)

今月の臨床 「産婦人科診療ガイドライン─産科編 2017」の新規項目と改正点

71巻7号(2017年7月発行)

今月の臨床 若年女性のスポーツ障害へのトータルヘルスケア─こんなときどうする?

71巻6号(2017年6月発行)

今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして

71巻5号(2017年5月発行)

今月の臨床 万能幹細胞・幹細胞とゲノム編集─再生医療の進歩が医療を変える

71巻4号(2017年4月発行)

増刊号 産婦人科画像診断トレーニング─この所見をどう読むか?

71巻3号(2017年4月発行)

今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉

71巻2号(2017年3月発行)

今月の臨床 産科麻酔パーフェクトガイド

71巻1号(2017年1月発行)

合併増大号 今月の臨床 性ステロイドホルモン研究の最前線と臨床応用

69巻12号(2015年12月発行)

今月の臨床 婦人科がん診療を支えるトータルマネジメント─各領域のエキスパートに聞く

69巻11号(2015年11月発行)

今月の臨床 婦人科腹腔鏡手術の進歩と“落とし穴”

69巻10号(2015年10月発行)

今月の臨床 婦人科疾患の妊娠・産褥期マネジメント

69巻9号(2015年9月発行)

今月の臨床 がん妊孕性温存治療の適応と注意点─腫瘍学と生殖医学の接点

69巻8号(2015年8月発行)

今月の臨床 体外受精治療の行方─問題点と将来展望

69巻7号(2015年7月発行)

今月の臨床 専攻医必読─基礎から学ぶ周産期超音波診断のポイント

69巻6号(2015年6月発行)

今月の臨床 産婦人科医必読─乳がん予防と検診Up to date

69巻5号(2015年5月発行)

今月の臨床 月経異常・不妊症の診断力を磨く

69巻4号(2015年4月発行)

増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント

69巻3号(2015年4月発行)

今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開

69巻2号(2015年3月発行)

今月の臨床 総合診療における産婦人科医の役割─あらゆるライフステージにある女性へのヘルスケア

69巻1号(2015年1月発行)

今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道

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